内容説明
幕府の重鎮・北条時頼が世を去り、不気味な長い尾を引く彗星が空を流れた。一族内の暗闘、将軍との対立。重なる試練が若き時宗を襲う。一方、海を越え届けられた1通の国書。すでに高麗を手中にしたクビライの狙いはこの国に定まった。いかに国をまとめ、大蒙古軍を迎え撃つか。あとのない戦いがはじまる。(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あーさん☆GWは墓参りをハシゴしました。暑くてバテました。
76
高橋克彦歴史ワールド第四作の3巻目。一族内がヤバイ。将軍とも対立!クビライまで狙ってくる!!飛んだ災難な時宗(¯―¯٥)2019/10/24
はらぺこ
56
時宗が主役。中盤ぐらいで漸く蒙古の使いが来た。ここまで長かったので一気に行くかと思ったら相変わらずの展開。名越の件も日蓮の件も続けて読んでなければ既読かな?と思うぐらいやった。時頼と時宗の対比みたいな事なんかなぁ? 長時と時茂が若死に、歴史上から消えた時輔、北条じゃないけど時輔と親しかった近衛基平も若くして亡くなった。歴史ミステリーやったらオモロイのに。2013/04/22
future4227
52
驚くべきは時宗が執権に就任したのは18歳の時だという。イメージ的にもっとオッサンかと思っていたのだけど…。その歳にして北条一族をまとめ、将軍家や朝廷からの圧力にも屈せず、きたるべき蒙古襲来に備えて着々と準備を進めているあたり、とても18歳の成せるわざではない。日蓮上人の有名な処刑未遂シーンも出てくるが、通説とはちょっと違う解釈で描かれている点が興味深い。いよいよ次の巻では元が攻めてくる。時宗が亡き父時頼から授けられた乾坤一擲の秘策とは? 2018/05/06
シン
41
いよいよ時宗が本格的に主役となって話が展開し、面白くなってきました。ここまで長かった。それにしても二十歳前後の若者が背負うには余りにも大きすぎることが次々と。蒙古が攻めて来ようとしてるのに国内で揉めすぎ。最終的にどう纏まり、そして元寇にどう対処していくのか次巻が楽しみです。2016/03/16
キャプテン
34
★★★★☆_「世界はきっと、ぼくのものフェア」第六弾、元寇編③。いよいよ、時宗の物語が本格的に動き出す3巻。一枚岩にならねば、強大なモンゴル帝国に対抗することはできない。時宗も時頼と同じく、日本をまとめあげるためにたくさんの血を流していく。それは確かにきれいな道ではない。正しいのかも分からない。しかしそれでも時の一族たちは進む。進むことだけが正しいと信じているから。まさに彗星のような人たちである。そしてついに、日本史史上最大級の防衛戦が始まろうとしている。時の名を背負った彗星一族の背中に目が釘付けになる。2019/10/25
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