集英社文庫<br> マイナス・ゼロ(広瀬正小説全集1)

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集英社文庫
マイナス・ゼロ(広瀬正小説全集1)

  • 著者名:広瀬正【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 集英社(2016/11発売)
  • GWに本を読もう!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~5/6)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087463248

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内容説明

1945年の東京。空襲のさなか、浜田少年は息絶えようとする隣人の「先生」から奇妙な頼まれごとをする。18年後の今日、ここに来てほしい、というのだ。そして約束の日、約束の場所で彼が目にした不思議な機械――それは「先生」が密かに開発したタイムマシンだった。時を超え「昭和」の東京を旅する浜田が見たものは? 失われた風景が鮮やかに甦る、早世の天才が遺したタイムトラベル小説の金字塔。

目次

プラス・ゼロ
プラス18
マイナス31
ゼロ
マイナス・ゼロ
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

197
何度目かの再読は、改訂新版にて。この作品の最大のクライマックスは、493ページ第1行。この1行のセリフにどれほどの万感がこもっているか。ここまで読んだ人だけが味わえる黄金の1行にちがいない。その4ページあと、497ページに最大に不思議なパラドックスが。とにかくすべてが伏線としてストーリーに有機的に組み込まれる、最高に知的な、そしてノスタルジーに満ちた作品。舞台となった1963年からもすでに50年。それでもなお、夭折した広瀬正の最大傑作は色あせない。やはりいいものはいいのです。2014/11/20

た〜

147
およそ半世紀も前に書かれた作品だけれど内容に古くささは一切無い。タイムトラベルもののお手本というべき作品。

tama

134
自本 昭和48年第6版 購入日不明 タイムマシンものですが、かなり往来が錯綜しているし、作者があえて隠しているところもあって何度か前に戻って確認ということを繰り返しました。ホントに面白いなぁ。惜しい作家さんだぁ。話の中に少年時代の広瀬正君が出て(本筋には無関係)その扱いがまた!最後まで残る気がかりなことは「巡査はあの後一体どうしただろうか?」。この作品もまた「本当に悪いやつ」が一人も出て来ない、心優しさが基調の作品でした!2016/02/28

hnzwd

129
帯に惹かれて購入。タイムマシーンを使ったSFで、戦争時代から現代、そしてまた過去と時代を動いていくというまさに王道ストーリー。物語を通じての謎については、八割くらいまでは迫れたものの、、真相を看破するのは難しいかも。一応、伏線はある、、のかな??今から50年近く昔にこの本が書かれたことが何よりも凄い。筆致も読みやすく、時代描写やストーリーも良い。伏線もバッチリ。今まで読んだタイムスリップ物の中でもかなり良かったですし、幻の名作、ってのが煽りではないと感じました。2016/06/09

とん大西

91
【既読】読んだのは読メ登録前の一昨年。2年近くたった今でも読後の興奮が忘れられない傑作SF。-S20年、空襲の最中、隣家の「先生」と奇妙な約束を交わした俊夫少年。戦火の東京を生き抜き、イッパシの大人になった俊夫に約束の日がおとずれる。それが時間旅行の始まりとも知らず及川邸に赴いた俊夫。貧相なタイムマシンは彼をS38年からS7年の東京にいざなう。戸惑いつつも昭和一桁の世界に順応し、永住の決意を固める俊夫だが…。ラストが正にタイムパラドックス!ドンデン返しも痛快!最高です。(SF好きには大好物ちゃうかなぁ…)2018/03/03

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