内容説明
2013年度の不登校の小中学生は全国に11万人以上といわれます。中学校では実にクラスに1人の不登校生徒がいることになります。ある日を境に、学校に行かない、行けなくなってしまったわが子の現実を前に、悩み、途方に暮れる「うちの子はなぜ、学校へ行けないのか」という親の切実な声に、親と子どもをともに支援する訪問型カウンセリングで、全国の多くの子どもを復学、継続登校の実現に導き、水野マジックとまで言われるようになった、不登校を解決するための「水野式」家庭教育力論。不登校の問題は、一人ひとり、家庭の数だけの要因があり、ひとくくりにすること自体に無理がある。だからこそ、一つひとつのケースにしっかりとした対応を考えていくことが大切です。何よりもそれまでの親子関係のもつれをひもとき、家庭教育を見直すことで、解決への道が見つかります。実例の紹介も交えて、具体的な「解決」へと導きます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
katsubek
25
帯に書いてあるほど勇ましい内容ではない。「なるほど」と共感できるところもあるし、「そうだろうか」と疑問に思う箇所もある。が、基本的に学校へ行くことがベストだとは考えていない自分がいる。学びも仲間づくりも、何処ででもできるはずだ。むしろ、私たちは選択肢を増やしていくことを考えるべきだ。社会に出るための訓練が学校なのではなく、社会が多様性を持っていけばよい。学校も一つの選択肢。そう考えるほうがいい。もちろん、そのためには様々な道を作り上げること。それこそが、大人の役割なのではないだろうか。2018/08/08
morinokazedayori
20
★★★★著者は民間の不登校支援専門家。訪問カウンセリングが不登校解決に効果的であるという。不登校児が年々増え続ける一方なのは、一度欠席し始めた子供を適切に復学に導く専門家の不足が大きいと思う。不登校児への対応はケース毎に柔軟性が求められるが、多くの場合、子供も親も教師もスクールカウンセラーも何をどうしてよいかわからない。著者のような専門家や専門機関にはぜひ頑張ってもらいたい。また、親も教師も地域の人も、全ての大人が「大人」として社会全体で子供たちを見守り育てていく姿勢や仕組みも必要なのではないだろうか。2015/12/30
くりこ
9
将来、社会に出て適応していくためには、学校に適応できる能力、課題を乗り越えていく能力を身につけなければならない。家庭の教育力が低下していると言われて久しいですが、教育力の低下というよりは、教育の方向性が違うというか、履き違えているような事が多いにあるのではと思いました。やはり大切なのは愛着形成なのかな…。2017/10/11
ベランダ
5
この本では、「目先のかわいそう」で待っているだけの対応では解決できないことも多い(将来のかわいそう)ということで、個々に積極的な対処法を提案している。親として痛いところや覚悟や次なる行動を迫られることがあり、つらいはつらいんだけど、逃げちゃいけないな正当化していちゃ時期を逃すな…と現実を見ることができる良書だと思います。真剣に読みました。うちの場合は家族会議法やネット依存に対処するルールなどを導入する必要があると感じました。家庭教育力をつける!サポートも頼みたい。;;なにしろ、子どもの成長待ったなしです!2016/09/20
とゆかあちゃん
5
決まった解決方法はないと言うこと。それぞれに、それぞれの対処方法。それをきちんと見極めることが肝要。ただ、あれもこれも少しずつかぶっていそうで…。子供の話を良く聞き、共感することが大事。気をつけよう!2015/11/13
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