内容説明
考えないようにしてきたこと、見ないようにしてきたことが、いま、怒濤のように押し寄せてくる……。
遊び友達が起こした事故をきっかけに、シュンは心の脆さを露わにする。ふたりの間に、埋めることのかなわない深い隔たりを見せつけられたみどり。心は次第に彼から離れ、見えない力に引きずられるように、ひとりの男に惹かれはじめる。
どうすることもできない孤独とせつなさ。懸命にその闇をくぐりぬけようとする心。繊細で強靭な魂の行方を追う、傑作コミックの完結編。
※本作品は電子書籍化にあたり、解説が未収録となっています。あらかじめご了承ください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
読み人知らず
2
こういう環境ってきついな。でもきっと現実にたくさんいるんだろうね、って思わせる。2007/04/23
アラスカメイズ
0
きっとこれから何度も何度もこの本を読む、そうしてその度にちがう気持ちをもって、意味が擦り切れてしまうくらい咀嚼して自分の身体の一部分にしてしまいたい。2016/01/27
ぶた
0
何度も読んだ。何度読んでも好き。今はもう大人になったからそう言う気持ちもうすれたけど、ここから連れ出してくれる誰かを求める気持ちが痛いほどよくわかる。棺桶にいれて欲しい一冊です。2015/01/04
きりだんご⭐️新潮部
0
●ブックオフ2012/02/15
アキココナツ
0
胸が苦しくなるし、痛ましい内容なんだけど、吉本ばななさんのあとがきにあるように、そのリアルさになぜか救われる。レクイエムのようなものかな。それにしても、この頃の内田春菊、吉本ばななは好きだなと。2011/09/17
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