内容説明
前436年(オリンピック競技大会開催の年にあたる)、11歳になる少年ネレウスは生涯の思い出となるような大旅行にでかけました。お父さんや弟のペリといっしょに故郷のミレトスを出発したネレウスの旅の最終目的地はオリュンピアで、そこで神々の王ゼウスをたたえる偉大な競技大会を観戦することになっていました。しかし、目的地にいたるまでに、彼は胸がどきどきするような体験をいくつも重ねます。さあ、あなたもネレウスの旅仲間になって以下のことを経験してみましょう。
目次
ぼくたちの旅―ギリシア世界を横断する旅の地図
ミレトスの家で―ネレウスとペリの兄弟、その父アリスタゴラスが偉大なる旅の準備をする
デロス島の港に入る―船酔いで苦しんだネレウスも、驚くべき光景を見て気分がよくなる
ラウレイオンの銀山―海から離れた安全な場所で、ペリは水にはまる
アテナイの港ペイライエウス―港でペリが失敗をして、アリスタゴラスが弁償させられる
アテナイの雑踏を抜けて―兄弟たちを驚かせた大都市で、アリスタゴラスは裁判の準備をする
アゴラでの買い物―父の勝訴のあとで泥棒をつかまえる
アクロポリスとディオニュソス劇場―ペリはこの日の観光で幼稚ないたずらを思いつくが失敗する
デルポイのアポロン神殿―神託のお告げをたしかめるために一行はオリュンピアに出発する
オリンピック競技大会―ミレトス人レスラーの勝利が最高の結末をもたらす
著者等紹介
ビースティ,スティーヴン[ビースティ,スティーヴン][Biesty,Stephen]
全世界でミリオンセラーを記録した驚異的な「クロスセクション」(断面図解)シリーズを制作した、名実ともに第一人者のイラストレーター
ロス,ステュワート[ロス,ステュワート][Ross,Stewart]
イギリスで最もよく知られ、さまざまな分野で活躍する作家
モーウッド,ジェームズ[モーウッド,ジェームズ][Morwood,James]
オックスフォード大学ウォダム・コレッジ名誉フェロー
松原國師[マツバラクニノリ]
西洋古典学研究者。1952年、京都市に生まれる。東京大学文学部西洋古典学科卒業。同大学院(人文科学研究所)美術史学科修士課程修了
倉嶋雅人[クラシママサト]
1955年、長野県に生まれる。早稲田大学第一文学部仏文科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。