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内容説明
明治三十六年、満洲へ「好太王碑」調査に訪れた安積亮(あずみ・りょう)。日露戦争が始まり社会が揺れる中、安積は四世紀末・神功皇后の時代の夢を見る。確かに神功皇后は朝鮮に渡っていたという夢。日露戦争終結後の明治三十九年、日本政府が朝鮮支配へと乗りだす中、再び大陸へ渡った安積は満鉄調査部の人間として、古代の日本と朝鮮王家の関わりを研究する。その頃、韓国市民の日本支配への不満は爆発していた。動乱の中、安積は生き残れるか!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
12
日本政府による強引な内政干渉は、当然のことながら韓国軍の反発を招く。韓国軍による蜂起は、しかし圧倒的な力を持つ日本軍の前にあっけなく終結してしまう。直後、安積のもとへ、兄弟のように仲良くなった安重根が別れを告げに来る。日本政府と伊藤博文への失望が、安重根を義兵へと駆り立てるのだ。別れ際に安重根が、阿倍仲麻呂に送ったとされる王維の詩を唱える場面は、彼のその後を知る読者には、なんともせつなく映る。2016/08/10
ウチケン
7
話はやや停滞気味。巻末の関連年表が韓国併合までとなっているが、この時代を描いている物語は少なく、反日も親日も交えた視点は、フィクションとはいえ興味深い展開だ。主人公が、あらゆる歴史上の人物と関係を持つのは大河ドラマ的面白さとしたい。翠さんとの夫婦関係は羨ましいな。次巻の進展を期待する。2016/05/22
ぽっぽママ
7
翠さんの能天気なところ、男の眼から見るとこれは救いなのか?それともただ呆れて見ているだけなのか?知りたいところです。私から見ると度が過ぎている気がします。2016/04/07
さとまみ(コミックス&BL小説専用)
5
時代の中で翻弄されて行っているなぁ。1905年のロシア革命、日露戦争後の間島を巡る動き。この巻も過去へは1回きり。中々、リンクしないなぁ。2016/05/01
hirokazu
4
後藤新平、明石元二郎登場。日露戦争における明石の功績を、当時の一般市民が普通に知ってたとは思えないけどな。 スパイ活動なんだから(というか、現在においてもその活動の詳細は不明。みなもと太郎著「松吉伝」によると、明石大佐の下で働いたみなもと氏の祖父は「ロシアの諜報機関をまるごと買収」した、とみなもと氏の父に語ったという)。ハルさん、ほとんど別人になって再登場。2018/03/03