まぼろし砂絵 おもしろ砂絵~なめくじ長屋捕物さわぎ(四)~

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まぼろし砂絵 おもしろ砂絵~なめくじ長屋捕物さわぎ(四)~

  • 著者名:都筑道夫
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 光文社(2016/01発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334749026

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内容説明

砂絵師のセンセーと貧乏長屋の大道芸人たちが、智恵を武器に幻術使いと対決する「熊坂長範」、押上村のお化け騒動を描いた「ばけもの寺」など怪奇趣味にあふれた作品を収めた『まぼろし砂絵』、二月の初午、夏の夜の麦湯みせの様子など、江戸の風俗描写に精細をきわめた作品が並ぶ『おもしろ砂絵』。シリーズ最盛期の2冊が楽しめる異色の捕物帳第4弾!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

山猫

14
今回は初めてセンセーがしくじったが、それ以上に日本語が変で読みにくかった。なぜこんな殺し方をしたのか、そこから始まる謎解きはいいんだが……… 「淫奔」をいたずらと読ませるのがよくよく好きらしい、俺なら「ふしだら」にするが。庶民が質草を「質物」、元手を「軍用金」、文句を「苦情」とは呼ばないだろうし、「気ざす」は「兆す」、脅される側は「怯え死に」のはず。 不浄役人の意味を間違えている。気に病むと苦にする→苦に病む? 泡姫シルビアシリーズのような歯切れのいい日本語が読みたい。2019/03/11

Norico

12
時代劇で、矢場で矢が当たった時「あたーりー」って言ってるのは間違いなのね。毎回推理と違うとこで勉強になるなぁ。「はてなの茶碗」はまた落語ネタかと思いきや中身は全然違った。幻術使いとの対決も面白かった。2021/05/08

ドナルド@灯れ松明の火

9
センセーの推理はますます冴え、下駄常の依存心は増すばかり。ついに数十両の稼ぎも・・・。 風景や江戸言葉の描写がきめ細かくなり、より人情も絡ませつつ改めて都筑作品の最高峰だと感じる。2011/02/22

へいぞー

5
センセーも素敵だけれど、センセーに常に影のように寄り添って活躍するマメゾーさんが憎いね。「人ごろし豆蔵」は、そんなマメゾーさんの人となりが垣間見ることが出来ます。「熊坂長範」の幻術つかいは、懐かしの赤影の世界を彷彿とさせるようなストーリーで懐かしかったです。字で読んだだけなのに、アラクマさんの鳴き声が聞こえる気がする不思議。本当に活き活きとした江戸の世界です。2018/03/06

いちはじめ

3
技巧的でスマートな語り口に定評のある作者だが、この巻収録の「人ごろし豆蔵」あたりから、しみじみとした余韻の残る話を書くようになった気がする。この延長線上に「女泣川ものがたり」がくるのだろうけれど、このなめくじ長屋シリーズだと、同じしみじみでも、ホワイダニットを突き詰めていった成果といった趣。2011/01/31

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