内容説明
神田の貧乏長屋に巣食う、砂絵師のセンセーとおかしな仲間たちが、江戸市中で起きた怪事件の謎を解く人気の捕物帳シリーズ。「花見の仇討」「粗忽長屋」といった古典落語の推理小説化を試みた秀作を収めた『からくり砂絵』と、暗号解読、人間消失、動機探しなどの本格推理のエッセンスを満載した『あやかし砂絵』、シリーズ初期のトリッキーな傑作2冊を合本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tengen
35
なめくじ長屋捕物さわぎ作品集第2弾。 江戸時代を舞台にした探偵小説シリーズです。 「粗忽長屋」など古典落語の推理小説化を含む意欲的な本作品集。 長らく読みかけで放っておいたモノを残り一気読み。 シリーズ1を読んで面白かったので6集まで全作品を購入して読みだしたのですが途中で止まってしまってました(^^; ☆彡 花見の仇討/首つり五人男/小梅富士/血しぶき人形/水幽霊/粗忽長屋/らくだの馬//張形心中/夜鷹ころし/不動の滝/首提灯/人食い屏風/寝小便小町/あぶな絵もどき2021/02/26
geshi
28
良かった作品幾つか。『小梅富士』巨石で潰された室内の死体という大きな謎をドスンと出してHOWへ誘導しながらWHYへと着地するミステリ手法が光る。『粗忽長屋』不条理な落語の元ネタを賑やかなストーリーテリングで囃し立て理へと落とし込む語りのうまさ。『らくだの馬』こちらは落語の元ネタを本格推理風味に解釈して謎解きを行う試みが面白い。『不動の滝』HOWやWHYを解き明かしてから隠された犯罪を暴く推理の展開は好物。『人食い屏風』一休とんち話みたいな事件の根幹をなす動機が江戸っぽさを感じる。2019/03/21
Norico
23
なめくじ長屋シリーズの二。粗忽長屋、まさかセンセーが粗忽者の役を振られてるのに笑ってしまう。らくだの結末は、これから落語聴くとき思い出しそう。人食い屏風は一休さんを思い出す。2021/05/01
ドナルド@灯れ松明の火
12
都筑さんのミステリーでは最高のなめくじ長屋シリーズ。 2冊を1冊にまとめてくれて持ち運びにやや大変だがありがたい。センセーの推理はどんどん冴え渡る。いいなぁ。2011/02/05
みお
11
『からくり』の方は、再読。大好きなシリーズ。謎も謎解きも滅法おもしろい!本格ミステリと古典落語って、なんでこう相性がいいんだろうなぁ!2011/11/13
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