内容説明
よりよいデザインへ向かうために
コラボレーション・スキルとしての「批評」のしかたを身につけよう。
ネット上のレビューシステムやSNSの誕生で、誰でも製品やデザインに対して「批評」を行いやすくなりました。
しかし本来の「批評」というものは、好き勝手に意見を述べたり、フィードバックという名のもとに権威を主張したり、計画をごり押しするためのものではなく、デザイン・制作に関わるすべてのひとが、本来の目的にそってその成果物をよりよいものにするために行うべきものです。
デザインにおいて何が機能しているのか(あるいは機能していないのか)、目的を達成するために、今採用しているデザインは正しいのかどうか。そういったことを建設的に議論できる場を制作のプロセスに取り入れれば、もっともっとよいデザインが生まれるはずです。
本書では、デザイン・コミュニティで著名な2人の著者が、その豊富な経験から生まれた教訓を活かし、よいフィードバックと悪いフィードバックについてや、「批評」を制作プロセスに組み込むためのヒント、実行可能なアドバイスや会話のテクニック、チーム内や対クライアントとのコミュニケーションやコラボレーションの構築のしかたなど、本来目指すべきかたちで、よりよいデザインを生み出すための方法を解説しています。
デザイナーだけでなく、作っているもの、生み出されるものをもっとよくしたいと思うすべての人に読んでもらいたい一冊です。
・日本語版序文:長谷川恭久 氏
・すぐに使えるチートシートダウンロード付き
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鳩羽
10
デザイナーやクリエイターでなくても批評的思考は重要であり、それはもはやライフスキルといっても過言ではない。しかし批評をうまく仕事に組み込めなかったり、失敗することも多い。そこで、批評の仕方をレクチャーしたのがこの本。ここでいう批評とは、目的のために現状を分析することをいい、感覚的な好悪や指示、問題解決からすらも区別される。そのための仕組み、相手の感情への配慮のノウハウなのだが、無限に人も時間も費用もあるわけではない中でのベストを模索しなければならない現代において、ますます必要とされるようになるだろう。2016/07/07
ほまれ
1
デザイナーをムカつかせないために役立ちそう2022/08/18
hatake0803
1
チーム開発におけるレビューの目的と、レビューする/される人の目指すべきプラクティスが書かれている。レビュー時だけでなく、モノづくりにおける重要な視点だと思う。2018/10/05
doji
0
本書でとりあげられているようなストレスフルなやりとりというのはほんとうにあるし、それらを個々人のパーソナリティに帰属してしまいがちなのが往々にしてあるとおもう。コミュニケーションの問題は実際にあるし、それを本としてまとめられていることがすばらしいことだと思う。他人は変えられないのでじぶんが変わらなきゃいけないのはもちろんだけれど。2017/09/06
おろちょん
0
ざっと目を通した。ファシリテートの本だな。類書をしらないから、必要な時がきたら再度目を通そう。2016/06/16
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