文春文庫<br> 坂の上の雲(二)

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文春文庫
坂の上の雲(二)

  • 著者名:司馬遼太郎
  • 価格 ¥800(本体¥728)
  • 文藝春秋(2016/01発売)
  • 読書週間スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~10/27)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167105778

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内容説明

戦争が勃発した……。世界を吹き荒れる帝国主義の嵐は、維新からわずか二十数年の小国を根底からゆさぶり、日本は朝鮮をめぐって大国・清と交戦状態に突入する。陸軍少佐・秋山好古は騎兵を率い、海軍少尉・真之も洋上に出撃した。一方、正岡子規は胸を病みながらも近代短歌・俳句を確立しようと、旧弊な勢力との対決を決意する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yoshida

255
日清戦争から三国干渉を経て、ロシアの露骨な東アジア侵略まで。正岡子規は日清戦争の取材以降、急速に病が進行する。死期が迫るなか、俳句と短歌の革新を進める。日本は朝鮮半島の安定という防衛上の必要性から清国と開戦し勝利するが、結果として列強の東アジアへの侵略が進む。日本の勝利も清国内の腐敗や漢民族の反発による士気の低さにもよる。当時は帝国主義が世界の当然の在り方であり、ロシアは欧亜に至る巨大な版図を狙う。ロシア皇帝の言葉からも戦争は強者が起こすという現実と傲慢が分かる。また、新聞等のメディアが戦争を煽ってゆく。2018/03/10

koji

188
第2巻は日清戦争から一気に1901年まで進みました。特に気に入った所を2つ書きます。①真之の発想法。過去の凡ゆる事項を一渡り調べ、重要度の順序を考え不必要な事項を大胆に切り捨て、精力と時間を要点に注ぐ事。米西戦争の観戦武官として、この発想法を元に報告をあげ日露戦争に繋げます。②ロシアのピョートル大帝は、機械好きで自分の手と頭で学ばねば気が済まず、身分を隠しオランダの一介の造船工として働きます。そういう行動がロシアの奇蹟に繋がります。その後の皇帝との対比でロシア理解が深まりました。この2つのエピソードは傑作2024/02/18

いおむ

185
時代小説を読む場合その作者の歴史感は個人の見解であるとして読む必要があるのは当然ですが、登場人物を描けば人間味にあふれ、世情を語れば様々な資料から得られたであろうエピソードを展開し切り込んでいく面白さ。特に明治という時代は余り触れてこなかったので、新鮮。2016/07/03

mitei

181
意外に日清戦争が早く始まって早く終わった印象。ここから日露戦争までどんなドラマがあるのかワクワクしながら読んだ。2010/01/27

Koning

137
日清戦争で秋山兄弟も戦場へという中で子規はどんどんヤバくなっていくという巻。しかし、怪物過ぎる書き方だよなぁ。司馬フィルタを通しているというのをうっかり忘れて史実じゃと思い込んでしまいたくなる筆致は流石に兇悪。何せ面白いからすいすいと読んでしまえるというのがやっぱり一番怖いのだなぁ(汗2013/10/02

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