一迅社文庫 剣刻の銀乙女: 5

著者名：手島史詞【著】/八坂ミナト【イラスト】

一迅社（2015/11発売）

• ISBN：9784758044981

内容説明

エステルに続き騎士姫ルチルも王宮の動乱を鎮めるためにヒースの元を去った。小隊をまとめる中核を失った一行は残り3つの剣刻を集めるため、エリナが発案したヒースとエリナ自身を囮にした誘き出し作戦を実行するのだが、剣刻の所有者は現れず、剣刻目当ての欲にかられた者たちに襲われるばかりの結果に。 そんな中、ヒースたちに助力する男女の傭兵が現れる。どこか憎めない風情の兄貴分めいた雰囲気のベニートと、ヒースたちとさほど歳の変わらない少女ドゥルセの二人は、ヒースたちの剣刻を狙ったならず者を瞬く間に倒してしまう。二人の助力に感謝するヒースとエリナは言葉を交わすうちに二人に親しみを覚えるのだが、そんな二人に剣刻の封印を解かんと画策する悪魔の道化師クラウンの仕掛けが襲いかかる。ヒースたちは剣刻の封印を守りきることができるのか。そして最後の剣刻の持ち主とは？　剣刻争奪ファンタジー、急転の第五弾！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[よっち]

エステルに続き、ルチル・シルヴィアも不在の状態で、残りメンバーが囮になって剣刻所有者を探すお話。張り切るエリナの可愛かったり、マナが戦力として予想以上に成長していたりもしましたが、それでも仲良くなった傭兵コンビや、まさかの人物まで剣刻戦争に参加させるクラウンの狡猾さがえげつなかったですね。そんな苦しい戦いの中、美味しいところで登場して、しっかり言質まで取っていくお兄さん（苦笑）クラウンとの対決も決着がついて、剣刻戦争も終盤に向かっている感じですが、ヒース包囲網もまた確実に詰めの段階に入ってきてますね（ぇ

2014/05/17

[まりも]

今回は遂に因縁のクラウン戦。今までとは違いエステルやルチル不在の中ヒースたちは残り３つの剣刻を集めるわけですが今回は表紙の通りエリナメインなんだけどそれ以上にマナの成長ぶりの方が凄かったですね。才能面ではルチルを超えヒースも勝てないとかいつの間にここまで強くなったのか。クラウンも今まで以上に外道なやり口だったし本当に心底最悪の敵として君臨してましたね。最後に全員集結したことでいよいよ物語が佳境に入ったんだなと思わされました。エリナ√も兄公認で出たしラブコメ面もちゃんと進展させてるあたり流石。

2013/11/22

[ドル箱]

このシリーズも５巻まで来ました感想。う～ん、もう少し思慮の描写が欲しい。プロット的にはあまり問題は無いが「飛べない」であれだけ描写が書けてるので書ける筈です。それとも手島が「ライト」に書きたいのかな？キャラの配置や役割りがほぼ出来てるので、あとはもう少し質を上げて欲しいという願望が私にはあります。ただ、今後の展開次第では、大きな裏設定が視える処もありますので、そこをどう書くかに注目したいと思います。冠も恐らく再登場すると予測して、次、次巻を待つとしましょう。次巻は発祥の巻ですが考察は出来ております。

2013/12/10

[しぇん]

ルチルとエステル不在の中エリナが頑張る話……でエリナも頑張ってるんだけど、マナの馬鹿みたいな戦闘力のが目に付きました。ルチルより遥かに才能があり、本気だとヒースが手も足も出ないてなんデスカ。クラウンとの決戦巻でしたが、今回はヒースは戦闘面では地味でしたね。次巻は、歴史を紐解く過去編みたいですが、クラウン倒してしまってる中、現在に戻ってきて、どう盛り上げるのか気になります。そして未だ出番がない師匠は完結までに本編に出てこれるんでしょうか

2013/11/17

[海老庵]

クラウンは悪辣で良い仇役。こういうトリックスターの動かす物語展開は好きだ。妹ちゃん進化。ラストでハーレム展開へ。もうしばらく楽しめそう。

2013/12/08