内容説明
新しい異文化コミュニケーションコメディ!
高校の修学旅行中だった沢木浩介をはじめとした2年1組の面々は、気づけば中世ファンタジー風の異世界へと辿り着いてしまう。どうやらこの世界では100年に1度くらい異世界から人間が漂着し、漂着者はその度に世界の危機を救ってくれるという言い伝えがあるという。
普段から接している漫画とゲームとラノベとゆとりある教育のおかげでその手の話をすんなり受け入れた2年1組は、サクっと世界を救ってやろうと決意する。
だが、世界を支配せんとしていた魔王は既に倒されたあと。彼らの活躍する隙間はもう残っていなかったのである。さらに次の日食の際に儀式を行えばもとの世界に帰れると知り、拍子抜け。
しかし、異なる文化と文化がぶつかるところでは、必ず摩擦が起こるもの。異世界中に散らばった少年少女たちが世界各地で様々なトラブルの種となっている。
浩介たちは異世界という修学旅行先の各地で思い思いにはしゃいで回る個性的すぎるクラスメートたちを全員回収し、無事にもとの世界に帰還することができるのか。
異世界から帰るまでが修学旅行の異文化コミュニケーションコメディ。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
84
キャラ紹介のパートがやたら長く、お話が本題に入るのは三分の二を過ぎてようやくといった展開の流れ。シリーズ化前提ゆえにこういう歪な構成になっていると思うが、語り口とノリの良さで読ませる。作者の教養の引き出しが多そうだし、センスやバランスも優れているように思う。登場人物らはダラダラしているだけだったりするのだが、作品のテンポはダラけていない。そこにも変な可笑しみがある。下地作りはこの巻で終っているので、次巻以降如何に伸び伸びと奔放に弾けるかさらに期待。2016/12/02
まりも
50
岡本タクヤ氏久々の新作。突如異世界に飛ばされてしまった修学旅行生たちが、異世界の王女様と一緒に異世界で修学旅行しちゃう話。これは面白い! 使い古された異世界召喚という設定を、上手い具合に調理してきましたね。個性的な高校生たちの持ち味を生かしつつ、ただのコメディで終わらせないあたりは作者さんの高い力量を感じさせます。ハイファンタジー宝田を始めとした、サブキャラたちが皆面白くて大好き。異世界の世界観におけるメタツッコミにはクスッときたし、異世界召喚モノに飽きた方にオススメしたい1冊です。次巻も楽しみ。2015/10/23
流言
35
現代のガリバー旅行記。ライトノベルならではの軽快な掛け合いの妙と、メタ・ファンタジーとしての味の両刀が武器。特に異世界転移が定番になっているが故に異世界でもまろうどが自然に救済の存在として受けいられるという展開により読者にとっての余計な展開をカットできる。さらにこれは魔王が滅亡後の戦後恐慌を避けるために異世界技術を導入する、産業革命の物語でもある。雰囲気はゆるいが世界観は甘くなく、今後ハードな展開に舵を切ることもできそうで今後にも期待が持てる。この修学旅行で、彼らはどんな学問を修めることができるだろうか。2016/09/11
アウル
34
出だしの数ページ読んだところで、これは当たりぽいと思いながら読了、予想通り面白かった。修学旅行中に異世界転移した少年少女達が魔王を討伐するでもなくホンマに異世界で修学旅行するお話。メタ的なネタ、個性的なクラスメイト達等々それらをうまい事著者の持ち味を発揮して書かれている。個人的にはハイファンタジー宝田のキャラが好きだわ。次2015/10/23
わたー
30
★★★★★面白かった。最近流行りのクラス単位での異世界転移。しかし、著者の味付けによりしっかり差別化が成されていたと思う。内容は、現代っ子な高校生たちが異世界を旅し、文化交流をしていくというもの。日本かぶれな王女様やキャラが濃い高校生たちと、ちょっぴりクズな主人公との掛け合いが軽妙で、「僕の学園生活は~」を彷彿とさせてグッド。どのキャラも個性的で読んでいて飽きなかった。また、基本的にコメディ中心の作品ではあるが、私たちの世界における「異世界交流」や「世界観」についての記述には感心させられた。次巻も楽しみ。2015/10/22
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