講談社文庫<br> 野ざらし忍法帖 山田風太郎忍法帖(13)

個数:1
紙書籍版価格
¥565
  • 電子書籍
  • Reader
  • 特価

講談社文庫
野ざらし忍法帖 山田風太郎忍法帖(13)

  • 著者名:山田風太郎【著】
  • 価格 ¥565(本体¥514)
  • 特価 ¥282(本体¥257)
  • 講談社(2014/08発売)
  • ポイント 2pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062646710

ファイル: /

内容説明

駆け落ちした美男・隼人は、出世のため、美人妻お圭を、醜男の忍者枯葉塔九郎に売ってしまう。3年後、二人を偶然見た隼人は、お圭に欲望するが、彼女の股間には……。人の心のありようを描いた「忍者枯葉塔九郎」他、立場が人を変えるさまを活写した「忍者服部半蔵」など、生と死を見据えた異色9短編を収録。■収録作品■忍者服部半蔵/忍者枯葉塔九郎/忍者梟無左衛門/忍者帷子万助/忍者野晒銀四郎/忍者撫子甚五郎/忍者傀儡歓兵衛/忍者鶉留五郎/「甲子夜話」の忍者

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヨーイチ

13
済みません、実は全部読んでません。四分の一位を残して紛失。場所は多分大負けしたパチンコ屋?「誠に風太郎読みとしては慚愧の念に耐えませぬ。」と、時代に言ってみても、悔しい限りである。忍法帖短篇集で、当然の如く面白い。いつものように「ヒドイ!」(酷いではない)と「そうきたか!」を連発して読み進めた。今回はこれで、ご勘弁の程を。2013/12/22

うさみP

9
死にものぐるいに思案して現実では何になる。どうみても非合理なことを最もらしく合理的に書こうとする執念。現実から創造力の射程と面白さ。忍術小説をかくのもラクではないのである。権力の下での忍者同士の暗闘がメインの忍法帖だが、忍術が廃れて市井のなかに埋もれた時代に生々しい『人形忍術』に魅せられた、うだつの上がらない男の末路を書いた『傀儡歓兵衛』は怪奇ミステリ色が強く異彩を放つ。他にもアクション以上にミステリ要素の強い悲しいオチの短編も多く、読みやすかった。2023/05/03

読書のお兄さん

7
山田風太郎の小説は、ブックオフや古本屋をさがしてもなかなか置いてない。それだけ人気があるのだろうか。格式高く厳かな文章で語られる、忍者短編集。全ての忍法が、物理法則を完全無視していてバカげているといえばその通りだが、その発想には感心するばかりだ。巻末の著者のエッセイでは、忍者や忍術を全くのデタラメな作り物として書こうとする著者の信条や、忍法のアイデアを捻り出すのに腐心する姿が描かれていて面白い。長く厳しい修業のもとに人智を超えた忍法を修得しても、主君のために捨てごまのように死んでいく、切ない。2018/02/20

浅木原

5
『かげろう』の方は題名になってる忍者の死に様にスポットを当ててたけど、こっちは題名の忍者の闘いや野望に巻き込まれた者やそれによって何が起こるかの方にスポットが当たってる感じの8編。ベストは「忍者野晒銀四郎」かな。ホラーすぎるラストに慄然。ヒドイハナシダナーという以外に言葉が思い当たらない「忍者枯葉塔九郎」、奇想忍法でピンチを切り抜けた先のオチに何とも言い難い気分になる「忍者帷子万助」あたりも好き。あとエッセイ「「甲子夜話」の忍者」に描かれる山風が忍法アイデアの捻りだしに苦心するエピソードには笑った。2016/03/11

kaoru

5
忍者を主人公にした短編集。奇想天外な忍法もすごいのですが、その忍法の使い方のアイディアがただ事ではないです。毎回結末に驚かされつつも、ちょっと切なくなったりもします。。ちょいグロ、ちょいエロです。2016/01/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/494271
  • ご注意事項