講談社文庫<br> 魔界転生 下 山田風太郎忍法帖(7)

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講談社文庫
魔界転生 下 山田風太郎忍法帖(7)

  • 著者名:山田風太郎【著】
  • 価格 ¥913(本体¥830)
  • 特価 ¥456(本体¥415)
  • 講談社(2014/08発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062645430

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内容説明

将軍家病篤し、の報に紀伊大納言は今や藩をあげて命運を賭すべく、魔界より甦った怪異の剣豪を供に江戸へ向かった――魔人たちの大陰謀は大詰めに! この天下覆滅の奸計に立ちはだかる柳生十兵衛。柳生谷に伊勢船島に……隻眼まなじりを決し、孤剣を抱いて馳せ向かう。壮絶無比の大死闘はいよいよ最高潮に!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さつき

75
十兵衛の誘いに乗り、次々とその行手に現れる魔剣士たち。めくるめく戦いが南紀白浜の三段壁や道成寺、柳生、伊勢船島と風光明媚な現代でいう観光地で行われるのも楽しい。次はいったい誰が十兵衛に相対するのか。予想はほぼ外れましたが最後の敵には納得。いや〜!面白かった!忍法帖シリーズまだまだ追いかけます。2022/08/30

けやき

63
【再読】「おれはおれ、柳生十兵衛だ」柳生十兵衛はどこへゆく。これが「柳生十兵衛死す」に繋がってゆくのですなぁ。今回も間違いなく楽しめました!山風忍法帖の最高傑作です!2021/07/02

goro@80.7

59
誰が一番強いのか!チャンバラ好きには堪らない夢の話。それを壮大な物語にしたのがこの風太郎御大の傑作「魔界転生」だ。最後の死闘も凄まじい!風太郎はこの決闘の結末を書きたかったんだろうな。十兵衛最高だわ!2017/09/02

bookkeeper

58
★★★★☆ 再読。蘇った剣豪達と死闘を繰り広げる十兵衛。抜刀術の天才田宮坊太郎、槍術の宝蔵院胤舜、尾張柳生の如雲斎、島原の乱の天草四郎、江戸柳生但馬守宗矩、新陰流の兄弟子荒木又右衛門、そして二天一流宮本武蔵。  十兵衛さんも配下の柳生十人衆も柳生だし、冷静に見直すと"柳生率"が高めだけど(笑)、キャラクターの描き分けがきちんとしてるのであまり気になりません。弥太郎と根来衆の鬼ごっこみたいにほのぼのする場面を挟みつつも、基本的にテンション上がりっぱなしで終章まで突き進みます。vs宗矩、vs武蔵がお気に入り。2020/07/09

syaori

35
上巻で森宗意軒が由比正雪と組んでいたので由比正雪の乱が絡んでくるのかと思ったらそんな展開にはなりませんでした。あくまで己の剣技と妄執に酔う転生衆と十兵衛の戦い、紀州藩主頼宣の野望の行方に話を絞る風太郎先生、素敵です。十兵衛対転生衆の手に汗握る戦いやそれに対する十兵衛の葛藤などももちろんですが、十兵衛と行動を共にする柳生十人衆の要所要所でのわが身を犠牲にすることも持さない活躍もとても印象に残りました。戦いに勝ったというのに虚無感というか哀愁を漂わせて十兵衛が去っていく結末も余韻があってよかったです。2016/08/03

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