内容説明
ジャンヌ・ダルクの幼なじみであり、小姓兼秘書を務めたルイス・コントの個人的回想という形で、マーク・トウェインがジャンヌ・ダルクの波乱に満ちた人生を、深い共感を込めて、詩情豊かに語りかける壮大な叙事詩。
装画:アングル「シャルル7世の戴冠式でのジャンヌ・ダルク」ルーヴル美術館蔵
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ハッピーハートの樹
8
途中からななめに読んだ。じーちゃん、話が長いよー。まわりくどいよー。ぼんやりとしか、意味の分からないセンテンス・言い回しがしばしばあって、翻訳こんにゃくの効き目が薄かったんだろうか。古かったのかもなぁ。予備のこんにゃくは持っていないので、結構きつかったです。本当の、深いところまでお話を聞いて、そして理解するためには、こんにゃくを通してじゃ、やっぱりダメかもしれませんね。でもジャンヌの人物像はだいたいイメージ通り。現代では“神の声”は胡散臭いものだけど、この時代には、きっとホントに聞こえたのだろうと思うよ。2014/05/29
zoros
5
なかなか読み進められなかったなあ。 ジャンヌ賛歌が多くて、物語が進む面白さが少く感じました。 まあ、悪くなないんだけども。 マークトウエン作に期待してただけに残念。マークトウエンは一番気に入ってる作品だとか。 ファンとして理解したかった。2018/08/10
がんぞ
5
アメリカ人はヒーロー物が好き。ジャンヌ・ダルクは「古今東西、たぐいなく私利私欲がない」「未経験の軍事に通達し」「有能な部下を持っていたわけではないが、周囲を英雄に変え」「恐れず肉体的困難にめげず」「自らの使命を自覚し、軟弱な周囲を説得して、絶望的状況にあったオルレアンを解放し、王太子にクローヴィス(フランク王国初のキリスト教帰依者)の『神から遣わされたフラスコ』で戴冠式をさせた、10km四方に落ちぶれていた《フランス再興》を遂げ」最後に裏切りによって囚らえられた八百長裁判で「私は一人も殺してない」と述べた2016/02/22
リョーヘイ
4
ジャンヌ・ダルクの生涯をルイス・コントの視点から描いてあり、ジャンヌという英雄を見守る人間の思いのようなものが伝わってきた。2011/10/30
優伎
2
レポート用。ジャンヌダルクと聞いて想像するジャンヌダルク像がわりとそのまま描かれている。レポート用でないと読まなかったと思うけど、読んでよかった。おもしろかった。2012/09/08