後宮（３）

著者名：海野つなみ【著】

講談社（2015/04発売）

• ISBN：9784063406306

内容説明

宮廷ロマンスは、こんなに切ない――。御所（ごしょ）様との皇子（みこ）は夭逝（ようせい）し、実兼（さねかね）様との娘とも生き別れ……。孤立無援の御所内で、センチメンタルに過ごす二条（にじょう）。そんな彼女に、性助法親王（しょうじょほっしんのう）の静かで熱い想いが襲いかかる――!!　モテ系二条は、幸せ、不幸!?　鎌倉時代の女流日記『とはずがたり』がよみがえる！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ぐっち]

第三の男・御室も同じ顔～。髪型と服が違うと見分けやすいけど、こんなおんなじような顔の男とばかり不倫せんでも・・・。

2015/06/13

[ちぇしゃ]

源氏物語を漫画にした「あさきゆめみし」がすばらしかったのは、大和和紀の物語の理解力の他にも画力と絵の質というか、密度というか湿度も大きかったと思うのです。 男と女の臥所での睦ごとを、あっけらかんとすることが悪いというわけではないのだけど、どうしてこうなった？というくらい軽く描いてるように感じられて本当に残念です。 この巻では、いずれの男性にとっても正室でなく、都合よく必要とされる二条の、出産においても理不尽な処遇におかれることが物語の中心にあるはずなのに、単にセンチメンタルな話にされててびっくり…

2018/11/02

[chris the bookwalker]

1〜3巻一気読み。平安時代に続き、鎌倉時代も朝廷の性は乱れてます。ロリコンな上皇に手篭めにされ、その子を妊娠中に別の男と契り、さらに上皇の弟である坊さんとも契っちゃう。女は流されるばかり。この坊さんの純愛が狂気に変わってしまうところが怖い！しかも実話！

2015/04/13

[まい]

最初は御室が気の毒に…、と思っていたけど、後半になったら怖い、怖いよー！愛と憎しみは紙一重。それにしても、御所様はあっちの女、こっちの女と手を出しまくり。この時代のそこそこの位の人は節操がない。女はつらいねー。

2014/12/30

[ゆり]

御室さまの二条への恋心は一途で美しいけれど、二条の立場でとってみたら……厄介だよなあ。彼女の弱い立場を殿方たちはもっと思いやってあげて欲しい、と現代人の私はどうしても思ってしまいます。桂さんとさくやが心から味方でいてくれて嬉しい。面白いのですが続きを読むのが怖いシリーズ……（笑）。

2012/08/26