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内容説明
「女楽(おんながく)」事件以後、後ろ盾をなくした二条(にじょう)に“三夜、床を共にすること”を条件に後見を申し出た鷹司兼平(たかつかさ・かねひら)。そして、二条を想い切れない性助法親王(しょうじょほっしんのう)。ふたりと契ることを承知した夫・御所(ごしょ)様の孤独と、それを知った二条の絶望――。複雑な愛憎が入り乱れる、名古典『とはずがたり』コミックバージョン!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐっち
14
ええっともう何が何だかドロドロすぎる。御所様も二条もこじらせすぎだ。新院はかろうじてホクロで判別。2015/06/13
ちぇしゃ
12
この物語はこの時代の貴族文化や当時の女性の立ち位置をしっかり理解した上で読まないと、男性に都合の良い書かれ方をされやすい。二条が権力者たちの愛情と欲に翻弄され、といえばそれまでだけど、その扱われ方は、本当にすさまじい。現代では犯罪という出来事も黙って飲み込まざるえない状況に追い込まれる。その上自分の子供まで自分の手で育てることができず、勝手に養子に出されてしまう。時代背景を理解した上で、その二条の想いを、敢てあっけらかんと書いているのかしらとも思ったのだけど、その意味の重みが感じられないことには疑問が残る2018/11/02
烏鳥鷏
5
「俺の弟もお前のこと好きらしいから、弟の子も産んでやってよ。でも俺より弟の方を好きになったら嫉妬するからな」という要望がむちゃくちゃすぎる2012/12/30
小町
5
面白い! この巻がドロドロの一番のピークかと思われる。 初めて原作を知った時は、鎌倉時代の宮中の風俗の乱れにびっくり仰天したのだが、この作品は、現代の人間にも理解できる心理解釈をしているので、各々の行動にも同情できる。 御所の行動が狂気じみていてゾッとするが、祈りながらも裏切られる様は哀れで。 かと言って、本当は初めから慕い合ってたのに、御所の行動によって引き裂かれる二人も切ない。しかも御所は二条を幸せにしていないし。 次巻が最終巻。どこまで書き込んでくれるのか。2007/06/20
まい
4
御所様に実兼との仲がばれてしまったのだけれど、他の男とも契るよう薦め、見てみぬふりの御所様。それで二条を愛してるって、ちょっと理解ができないー。古典はなかなか気持ちをよむのは難しいね。2014/12/30
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