角川文庫<br> 五木寛之自選文庫〈小説シリーズ〉 晴れた日には鏡をわすれて

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角川文庫
五木寛之自選文庫〈小説シリーズ〉 晴れた日には鏡をわすれて

  • 著者名:五木寛之【著者】
  • 価格 ¥704(本体¥640)
  • KADOKAWA(2015/03発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041294215

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内容説明

淋しい冬の海。隠岐の民宿で働く牟田口アカネは、自分の醜い容貌に絶望し生きていた。彼女が待っていたものは、まさに「なしくずしの死」。そんな彼女を絶世の美女に変えようという、神への反抗ともいうべき試みを企てる男が現れる。草影真人――。彼と摩天崖の絶壁に立ったとき、アカネの命は奇妙な軋みを立て震えた。美醜の対立がもたらした鮮烈な愛と冒険の新ホラー・ロマン。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Shinji

88
ざっくり言ってしまうと「美容整形」のお話。(ざっくり過ぎる…)でもって百田さんの「モンスター」を引き合いに出したくなる。アカネにとっては降って湧いた話だけど、その後の草影真人への依存とも言える行動にそれ迄の人生が如何に望まないモノだったかがよく分かった。「モンスター」での「美」に対する絶対的な憧れと違い、アカネの醜さへの理解から創造される「美」が、この作品を「生き方」のお話にしているようでした。最後の魔天崖でのくだりに醜さへの郷愁が見えたことに、アカネと草影の人間味が垣間見えました!2015/11/04

あつひめ

60
五木作品2冊目。どうして今まで手に取らなかったか。食わず嫌いならぬ読まず嫌いではないけれど、五木さんの作品に出てくる女性が今までに感じたことが無いものを持っている人のような気がしていたからかもしれない。「雨の日に~」の対のような感覚で手に取ったが全く違った。醜い様相を持つ女の人生。カラダだけでなく知識もすべて上書きされて黙っていればわからないような姿になっても心だけは変えることができない。やはり自分で望んで生まれて来たのではないにしても生まれながらにしてその人生のタネは植え付けられているのかもしれない。2013/01/03

優愛

51
行き詰まった時、この本が心の特効薬になる。美容整形と書かれているが私は整形などしていない様に思えてならない。彼女自身は整形によって魅力ある女性に生まれ変わった様に話しているが教養やマナー、正しい姿勢や身のこなしを学び自信を持てたからこそ表情にも見違える程の豊かさが生まれたのではないか。生まれながらに選択出来ないもので私達は形成されている。容姿はもちろん環境や両親、幼少期からの頭脳や思考。「ではどうすればいいのか?」自身の外見が変わった所で他人の思考は変えられない。だからこそ内面に埋もれる自信は魔法なのだ。2017/06/05

future4227

37
この世のものとは思えないくらい醜い顔をした女が整形手術をして、誰もが振り向くような美人になるという話。てっきり百田尚樹の『モンスター』のように復讐劇が始まるのかと思いきや全く違う展開だった。整形手術だけではなく、語学に始まり、様々な学問や教養、スポーツ、芸術、ワインの利き酒に至るまで徹底した英才教育を施される。こうして解き放たれた女性が第二の人生をどう歩むのかという実験的小説でもある。「美しい」とは?「差別」とは?深いテーマが根底にある。ラストは意外すぎて登場人物の気持ちにちょっと追い付けない。2017/01/28

ユウユウ

35
実は初五木寛之氏。わりに文章は読みやすい。言葉遣いや内容も四半世紀前と思えば。初読みにしてはまずまずの第一印象でした。次何を読んでみようかな。2016/07/24

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