内容説明
CFプロデューサー峰井透は、オーディションで知り合った新人シンガー水科杏子とともに、他人の気配を強く感じる奇妙な一夜をホテルで過ごした……。その数日後、女優の宮森陽子は峰井を誘い出し、杏子との密会が情報機関にファイルされたことを彼に告げた。そして、宮森自身、また超大物女優原江知子さえも、情報ファイルの刻印をうたれた者たちであった。峰井は陰に、プライベートの情報操作により、人々を不安と絶望に陥れる謎の人物・岸矢吾郎の存在を知り、愛と自由を求め敢然と立ちむかっていった――。激しく加速度を増した情報社会における現代人の恐怖と苦悩を描いた衝撃の現未来小説の誕生。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
背番号10@せばてん。
26
1994年10月27日読了。おじさんだって、たまにはこういう本を。(2021年4月25日入力)1994/10/27
nagatori(ちゅり)。
24
平成3年発行。コロナもなければネットもない、バブル崩壊すらも未だ未経験の世界がなんだか不思議に胸に迫る。そしてテーマは「情報化社会」…五木寛之の先見の明とでも言うべきか。ネットが当たり前になった今から見ると、未知のモノとして「情報」に怖々近づく人、巻き込まれる人、そしてそれによって力を得ようとする人がすごくプリミティブに見える。黎明期ってこんな感じなのかな、と思ったり。しかし主人公の名前が峰井透というんですがこれね…頭の中で峰岸徹に変換されちゃって(^^;)顔がやたら渋くなっちゃいました。2020/07/03
たぬ
3
★4.52017/01/05
hisakodosu
2
ガウディの表題に惹かれて読んだが??実際のガウディ作品は素晴らしかった。2015/11/20
petit悪mama
2
経験した人していない人、見たことがある人ない人・・・。カティゴライズされて人生のステージは進む。どんな些細なことでも見えないところに履歴は残る。責任が持て、納得できる選択を!っと感じた、20歳の頃に読んだ本です。