内容説明
全くちがう人間に生まれかわろうと、貧しい過去を捨てて上京した20歳の野火子。偶然知り合ったブティック店主マヤに導かれ、贅沢の極みとその悪魔的喜びを体験。さらなる快楽を求めて、香港、ローマへと旅立っていく。そして、その華やかな冒険旅行の中で、野火子は、栄光に輝く町や人間の営みの奥には、残酷な闇があることを知るのだった――。人生の幸福をさがす、華麗でスリリングな冒険ロマン。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
moon33ksnk
2
野火子自身がどういう結論を出すのか期待して読んでいただけに、最後のオチは少し残念だった。 とはいうものの、再認識できたことも。 「生き方は人それぞれ」だなんてよく聞くものだが、そのそれぞれの生き方をしている人と自分の目で見て話を聞かないと実際の所は何もわからないもの。だよね。 それは俺自身も常日頃から心掛けて生活してきた。機会にも恵まれていた方だと思っている。 さて、この広げた視野の使い方は。 自分がここの迷子になっているだけに、野火子はどうするのか見たかった。 その先は読者自身が考えろという事だろけど2011/05/26
コロチャイ
1
一読して複雑な経緯もった女性が、成長して物語だなと思った。青春の門の信介と解説でも書いてる、燃える秋の亜希を思い出した。そしてアウシュヴィッツが絡んできるところが五木らしい。やはり惹かれる❗️2020/08/26
佐和子
1
1968年の作品。「バブル」なんかよりずっと以前の「モードな東京」の雰囲気がよく出ていると思う。そこに群がる都会人の肩肘張ったエスプリぶりは45年も経った今読むとちょっと陳腐化してたけど、ナチスの話を筆頭に、ここに描かれた苦悩し続ける人間の生き様は斬新に読めました。さすが五木先生自選の文庫だわ。2013/06/18
ハヤシマ
1
大まじめに書いている(と思われる)が、全編お笑いコントみたいな展開。あてもなく東京にやって来て、海に持ち物すべてと今着ているものを投げ捨て、素っ裸になる主人公!都合良く女が現れ、服も着せずに連れて帰り、その後しばらく裸のまま話は展開して行く。裸っちゅうこと忘れとんか。タイミングのいいツッコミがあれば、もっと笑えたと思います。それとも、読者にツッコミをゆだねているのか?2012/02/15
Holden Caulfield
0
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