内容説明
慶応元年五月の午後、半七のところに柳橋で芸妓をしているお浪が駈け込んできた。その日の朝早く、何者かが芸妓屋を営む新兵衛の家に押し入り、新兵衛が殺されたという。
唯一、犯人とおぼしき者を見かけた女中のお滝は寝ぼけていたのと、狼狽していたので、「背の低い小児のような怪物で、体一面黒かった。」と証言するが、役人は信じず、お滝はそのまま番屋に止められてしまう。
新兵衛は、最近、柳橋を引き払って遠いところへ引っ越したいといっており、役人は、それを嫌がっていた姉のお照の仕業ではないかと見る。柳橋の新兵衛の家を訪れた半七は、丹念に調べ始める……。
【目次】
お照の父
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