内容説明
「世界が変わる――。それでも君は、信じますか?」
キリストは処刑されて三日後に蘇った。それに倣い、死んだ恋人を復活させようと儀式的な殺人を続けるクロウメモドキ。そんな一線を踏み越えた者の家宅に潜入した京也たち。だが御笠は気配を察知され、牛刀を握り締めた逸脱者に狙われる。「よくも聖域を穢したな! 殺してやる……殺してやるッ!」さらなる生贄を求めて背徳の虜が右手に血の滴る凶刃を、左手には受話器をもって宇佐美風香を呼び出したとき、京也もまた、闇に吸い寄せられていた。「僕らは似ているよ。そしてこの物語はどちらかの死をもって完結する。そうだろう?」
※※この作品は廉価版です。廉価版にはイラストが入りません。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
晦夢
7
前巻からの続き。ほんとサイコで狂った物語なんだが、どこか暖かさもあるという素晴らしい作品。マージナルである京也はいつまでマージナルでいられるのか……。2014/04/28
サエズリ割津
6
上下巻の下巻。クロウメモドキVSヴェルツーニの戦いに決着が着くシリーズ第3弾。「マージナルの王」という言葉が異常と正常の狭間で揺れ動く京也を的確に表しているなあと思った。御笠がいい意味でウザく、それが京也をマージナルのまま留まらせる一因になっているのではないかと。サイコでありながら、人間の本質や愛に迫るような内容で本当に面白かった。次も読みます。2016/04/22
かわゆきか
5
前巻のピンチな状況からの続き。主人公の過去のトラウマとの闘い。日常と非日常のギャップが面白い。交換日記のオチは良かった。次巻は幼馴染参戦の三角関係が楽しめそう。2019/04/04
海星梨
4
ここで折り返しかー。対抗ヒロイン眼中にない感じがイイネ。次はもうちょっとヴェルツェーニしながら日常回かな? で、最後二巻で、「君はもう、僕が面白がれるヴェルツェーニしじゃないよw」ってスターマインが牙を剥いてくる……みたいな。2024/03/04
ツバサ
3
下巻。狂いそうになる京也がギリギリで踏みとどまる。暖かいところが作品の雰囲気を整えてる。続きが楽しみ。2019/05/05