内容説明
新感覚サイコ・サスペンス!
殺人や拷問を愛好する異端者たちが集うアンダーグラウンド・サイトの管理人である月森高校2年生の摩弥京也は、巷を騒がす連続殺人犯と偶然ネット上で知り合う。彼から被害者の惨殺写真を受け取った京也は、それがクラスメイト南雲小百合のものだと気づき、結果犯人から狙われることになる。殺された小百合の葬式で、彼女の妹・南雲御笠と出会った京也は、御笠に犯人捜しを手伝わせて欲しいと請われ、二人は事件を独自に調べ始める……。
●第1回小学館ライトノベル大賞・大賞受賞作品!!
※※この作品は廉価版です。廉価版にはイラストが入りません。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サエズリ割津
10
面白い。第1回小学館ライトノベル大賞にして「ブラック・ブレッド」の神崎紫電のデビュー作。アングラサイトを運営する主人公と姉を殺された御笠の奇妙な協力関係と猟奇的な事件が描かれるサイコサスペンス。この作品を一発目の新人賞にするあたりガガガ文庫ってやっぱり懐が深いというか、方向性が定まっているというか。主人公の京也は確かに歪んでいるかもしれないけど、そうなってしまったの仕方ないほどのヘビーな過去があり、それにより御笠に対する二転三転する京也の心情が境界に立つマージナルらしくてよかった。次巻も読みます。2016/04/19
かわゆきか
9
めっちゃ前に買ったけど積んだままにしてたやつ。面白かった。サイコな仲間たちと一線を超えた犯人探しするお話。終始暗くて重い話かと思ったけど、砕けた部分も混じって読みやすかった。続きがあるようなので読みたい。2019/01/14
晦夢
9
ラノベらしからぬラノベと言った所。こういうサイコな作品好きだなぁと改めて思ったな。2013/10/14
海星梨
7
KU。期待値高くなりすぎててというやつ。小学館は『デモナータ』を児童書として出版してるトンデモ出版社だしな。ガガガ文庫も『され竜』の移籍を受けてるし。そういう社風なんだろーなー。アメリカの映画みたいなストーリーのまとまりはいいんだけど、「アメリカの映画みたい」から良くも悪くも抜け出せてない感じが。あとこう……無理矢理なラノベのラフゴメな要素は必要なかったのでは……? 続き図書館で借りてきてるのでとりま読むけど、今後の展開に期待。2024/02/24
ツバサ
6
神崎紫電のサイコ作。マージナルかオーバーラインか、一線を越えるか越えないかの隙間を書くサスペンス作品。軽い掛け合いもあり、スラスラ読めました。続きが楽しみです。2019/04/14