内容説明
殺人姉妹の前に現れた京也。そして――
継母を殺め、自由を手に入れた音羽と小夜歌。血の臭いをかぎつけ現れた摩弥京也。そして彼女たちの近くに目撃者はいた。追い詰められる双子のゆくえは――。死んだ継母のように転げ落ちていく、少女たちの物語。
※※この作品は廉価版です。廉価版にはイラストが入りません。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海星梨
7
最後が破綻っていう物語好き。倒述ミステリの手法を使って、追い詰められる犯人を描いているの本当にこれがデビュー作ですかって感じ。オリジナリティありすぎ……。電撃のシリーズが全巻KUになってるのでとりあえず読まなければいけない! 今、図書館本結構溜まってるのであれだがなんとかします。2024/03/08
ツバサ
7
読んでて辛い… どうして、こうなったんだという悲劇。小夜歌が追い詰められ、落ちていったのが悲して仕方がない。そして、音羽の想いが詰まってたタイムカプセルに心を撃ち抜かれました。殺人は起こした後が地獄というのがよく分かりました。良いシリーズでした。2019/06/20
かわゆきか
5
今回もめっちゃ読み応えありました。終盤は胸が苦しくて、最後のタイムカプセルの手紙では鳥肌が立ちました。このシリーズ通して全て衝撃的で読み応えあったので、この巻で終わりは勿体ない。もっと続きが読みたい作品でした。2019/06/02
ころん
2
「殺人はあなたを幸せにしたのですか?」、この言葉が全てを表わしてると思う。京也と音羽の会話は読んでてゾクゾクしました。ふたりが望んだ未来ではなかったけど、最善の最期だったんじゃないかなぁ…京也が大人になった頃の話も読んでみたいです。全然変わってなさそうだけど2010/12/19
STRAP
1
殺人を主とした暗い内容がほとんどだったけれど、最後は気持ちよく終わってくれましたね。マージナルの全ては摩弥の「殺人はあなたを幸せにしたのですか?」の言葉で締めくくられるな。2012/09/17