銭形平次捕物控 巻十七

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銭形平次捕物控 巻十七


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内容説明

「親分、凄いのが来ましたぜ。ヘッ」「何が来たんだ。大家か借金取りか、それともモモンガアか」庭木戸を弾《はじ》き飛ばすように飛び込んで来たガラッ八の八五郎は、相変らず縁側にとぐろを巻いて、閑々《かんかん》と朝の日向を楽しんでいる銭形平次の前に突っ立ったのです。「そんなイヤな代物《しろもの》じゃありませんよ。その辺中ピカピカするような良い新造」「馬鹿だなア、涎《よだれ》でも拭きなよ、みっともない、お客様なら大玄関から通すんだ。いきなり木戸を開けて、バァと長んがい顎《あご》を突き出されると、肝《きも》をつぶすじゃないか」……お馴染み平次とガラッ八。

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