電撃文庫<br> キノの旅XVIII the Beautiful World

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電撃文庫
キノの旅XVIII the Beautiful World

  • ISBN:9784048669351

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内容説明

最後の峠を超えたのは、昼過ぎだった。絶好の見晴台からは、巨大な盆地が一望できる。そこには、5つの国があった。キノとエルメスはゆっくりと近づいて、三日間の滞在許可を求める。 「ほう、旅人さんは盆地の国々を回りたい? ならば、とてもいい時に来ましたね」 「この盆地の国々の、四年に一度の大戦争がもうすぐ勃発するんですよ! 熱い、戦いの火蓋が切って落とされるんです」 「奇跡だよ!」 「大戦争、楽しんでいってね!」 (「スポーツの国」)他全13話収録の第18巻が登場!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひめありす@灯れ松明の火

89
私は、人間など信じない人間だ。だって人間はすぐに嘘をつく。何だって大義名分をつける。都合良く現実を捻じ曲げる。別の用途を思いつく。拡大解釈をする。大丈夫じゃないのに、大丈夫だって言う。人の事を大切にして自分の事を疎かにする。レッテルを張って勝手に距離を取ろうとする。当事者を置き去りにして物事を進めたがる。進歩と後退を同時に望む。目的と手段をいつの間にか履き違える。用法要領を守らない。私は、人間など信じない。全ての人間に、喰らえエルメスバズーカ!だけど私が信じている、あなた。あなたの言う事だから信じるんだ。2015/03/28

83
気がつけば、もう18巻まできてしまったのですね。しかしキノも時雨沢さんも衰えることもなく相変わらず魅力的な話ばかり。「草原の話」カラーということもあって、これが1番印象的でした。大勢の死者の魂も、一発の銃弾によりがって聴こえる音色と共に、人々の記憶に残ればいいのに。「止まった国」こういう科学の発展の末にある未来のストーリーは結構好みです。あのボックスの中で一生を過ごすという選択もある意味過酷なように思うけど。/あとがきを見てガクッとなりましたが、裏面を見て一安心。次はどんな戦法でくるのか楽しみにしています2014/10/12

まりも

78
私は、人間など信じない人間だ。年に一度のお楽しみシリーズ18巻目。牛の国、赤ん坊だらけだったあの国が牛だらけの国になったのか。キノの旅の国、キノが急にグラマーになって驚いてたんだけどそういう理由だったのか笑 税金の国、払った税金を受ける事が出来るが払わないと絶対に受ける事が出来ない。風刺の聞いたキノらしい話。復讐の国、これが一番印象に残った。重たくて悲しいお話でした。そしてあとがき、いつも通りすごく好き放題やってる笑2014/10/13

(●▲●)とらうまん(*^◯^*)

70
【★★★★★】エルメスミサーイル!にくっそワロタwwwなキノの旅シリーズ最新刊。 今回の収録作品ではスポーツの国、税金の国、遺産の国あたりがお気に入り。淡々とした語り口で風刺のきいたお話や寓話チックなお話など、何年経っても色褪せないであろう安定の世界観は流石です。 キノの旅の国は、ああいう現場に携わる人たちの裏側なんて案外こんなもんかもしれませんねと……昨今のアレやコレやらを思うと、決してあり得ない話じゃないのが何とも( ̄~ ̄;)2014/11/04

よっち

63
冒頭にある物語の文字が小さくて、ちょっと読みづらいとか思った自分はもう若くないんでしょうかね(苦笑)いきなり別人のようなキノが出てきたり、エルメスがミサイルを発射したりと一体何事?とか思ったんですが、あとの説明で納得だった「キノの旅の国」、あと印象的だったのは、あとで事情が判明する「牛の国」、払った税金の部分だけサービスを受けられる「税金の国」、一人の逃亡したらしい女性を助けた物語「復讐の国」あたりですかね。今回は師匠・キノ・フォト・シズが登場したりで、いつも通りテンポの良い、風刺の効いたキノの旅でした。2014/10/12

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