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内容説明
彼氏なし、キャリアなし、貯金なし、と切迫つまった40代独身のアララ。思い切って飛び込んだ先は、平均年齢オーバー60歳の高齢BAR!! 店を開いた伝説のジルバママは他界したが、彼女を慕って集まった高齢ホステスたちはまだまだ現役。終戦直後から夜の世界で生きてきた、超ベテランの女性たちと働くうち、いつの間にか、アララに“心の貯金”が生まれていく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆいまある
71
40歳、独身独居、肉体労働。年が近い私にとって、それはもう一人の自分が抱える不安。美しい故郷の福島。職場であるバーの先代ママであるジルバのブラジル移民としての苦悩。温かな人との繋がり。じんわり来る。新の恋の行方が気になります。2021/04/07
ネギっ子gen
42
とっても、大好きな漫画なのですが……ときおり胸が詰まるような描写が織り込まれ、そのたび本を閉じるので、なかなか読了できませんでした……。この作品、BARの場面だけでなく、新の表稼業・スーパーの倉庫での、同僚との語らい場面も好きです。……が、華やかな販売部門から、倉庫の裏作業に追いやられた彼女たちの健気な姿に、フィクションながら応援していたのですが、本巻77頁の描写がヒドい! 雨の中合羽で働く彼女たちを見た、同期の本社の男。「クッ」と明らかに馬鹿にした顔。傍にいる若い女の優越感。あー、いるなぁ、こんなの!⇒2022/04/05
JACK
13
☆ 笛吹新(うすい あらた)40歳独身。平日昼間はスーパーの倉庫で働き、夜は高齢バー「OLD JACK & ROSE」でホステスとして働く。この店では40歳なんて「ヤングギャル」なのだ。独身女性としてこれからの人生に不安を抱えながらも、スーパーの同世代の仲間や、バーの先輩たちの優しさに救われて、なんとか日々を生きている新。バーの初代ママ、ブラジル移民だったジルバの明るい性格と優しさについて聴くうちに、新は彼女の事をもっと知りたくなっている自分に気付くのだった。人の優しさが心にしみる物語。2018/12/30
kenitirokikuti
9
アララ「じゅーぞーさん 大学で彼女は?」 21歳ババ専じゅーぞー「アララさん、小娘発言しない!!/ぼくはここで成熟した気品ある女性に包まれたいから、バイトしながら通ってるのに/アララさんがいるとサークルの後輩と飲んでるみたい。/ちょっと呼んで! じゅーぞー先輩って。」 他の客「むしろ本気じゃなきゃあそこまで言えねえな」 たまにしか登場しないのにじゅーぞーくんキモさがすごい▲アララさんのデパート倉庫での同僚が辞めてゆき、アララさんもスナック専業を考えてゆく。2019/08/21
ミズカ
6
「幸せなのは 良い人でも悪い人でもない、心が身軽な人よ」かつてエリーさんを裏切った男が若い女とコンビを組んで、今度は新を狙おうとする。くじらママの心眼覚醒がカッコいい。被災地で苦労した客の一人も違和感に気が付いていた。若い女が「もう無理」と言ったのは、ジャック&ローズで毒気を抜かれちゃったのかなあと思ったりして。白浜さんとの関係、みかちゃんの帰郷、ジルバママのこと、石動さんとスミレちゃん、物語は粛々と進んでいく。「何もなかった」新の日々は、おいしい食べ物やにぎやかな人々で彩られていって、楽しそう。2021/04/24