内容説明
高熱が出た時だけ現れる浪人風の侍。単なる夢か、それとも……。その侍が巻いている鉢巻に描かれている印のことを話した瞬間、母の顔色が変わった……(「白刃の盾」)。独自の語り口で展開される16編の怪談実話。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
リッツ
21
図書館、新刊コーナーで見つけてつい。やめなってば、怖がりのくせにと自分に言いながら。不思議な話ばかりでした。理由も理屈も分からない怪奇現象、幸いグロさは無かったと思います。まがまがしいものはあったけど、わりとシンミリとする話が多かったような。読後、やはり背中が気にはなりますが(^^;2014/09/17
あられ
11
表紙が怖い。裏表紙もこっそりと怖い。中身は、不思議な感じが多かった。「壁の中」、トイレの話なのだが、外にある、汲み取り式、ぽっちゃん便所、もちろん和式、これを実際に使っていたので、懐かしいような、臭うような。知っているほうが少数派だろうか、などと脇道にそれつつ。夜、行くだけで怖かった。親についてきてもらったなぁ。そこに、さらになんかあったら。。。こわっ。。。2014/08/18
澤水月
11
一番あっさりした印象。帯のイラストつきあじまひでお先生にはおっどろいた。三人の男、鯉のお守りがよかったかな。内容に関係ないけど同時期に出ている「九十九怪談」http://book.akahoshitakuya.com/b/4041015529 と何でこんな同じ色合いにしちゃったんだろう、混乱してとてもよくない 2014/06/27
arisaka
9
怪談朗読用に書き下ろしたものを改訂……とのことだけど、確かに、文章で読むより、音読したほうがより怖く感じるような気がする。できるだけゆっくりと、セリフには感情込めて読むとより一層、怖さが際立ちます。猫好きとしては「猫の怨」のシマが……2014/08/13
Kao
9
不思議なお話が多かったです。でも猫の怨は少し怖かったかな。2014/07/22