内容説明
江戸城の台所人、鮎川惣介の親友、御広敷添番の片桐隼人が双子の男女を授かった。が、隼人の母親の心ないひと言から大騒動に。一方、惣介は家斉から西の丸御膳所への異動を命じられる。新しい職場ではパワハラが横行しており、惣介は解決に知恵を絞るが……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絳楸蘭
15
隼人さまもようやく肩の荷が下りたと思ったら…嫁姑戦争は始まると終わることがないんですね(汗)まぁ、女性陣はそのくらい元気だということなのかな。気苦労のたえない惣介さんだけど、回りの人に恵まれていると思う。それって一番の財産じゃないかな。2013/09/23
うずら
13
包丁人侍事件帖シリーズ第6弾。嫁姑の確執や、職場でのイジメなど、現代作品に置き換えても十分に通じるテーマでした。それにしても、料理が美味しそうでたまらない。「いい男」の隼人が、まさかの赤ちゃん言葉!吹き出してしまいました(笑)娘の鈴菜は武家の娘らしくはないけれど、親思いで人の心もわかって機転の利くいい子だと思いいます。その後、どうなるのか気になります。面白かった!巻末の対談で、私も作者さんが女性だったと知ってビックリしました。2014/07/09
nyanlay
10
隼人にやっと子どもが誕生。良かった、と思いつつ、問題も…。それらも楽しく読ませて貰いましたが、農家で惣介たちが頂いた、筍づくしの膳があまりにも美味しそうで、羨ましい限りでした。そして淺野温子さんとの対談で、著者が女性だってことを初めて知って、驚きました。2016/01/28
小梅さん。
8
最終話が微笑ましくて好き(笑)2015/02/21
あかんべ
8
トマトもブロッコリーも無かった時代。そばの入っていない蕎麦湯にだし、しょうゆ、ねぎが入っているだけの食べ物がほんとうにおいしそう~に書かれている。楽に、簡単メニューがあふれる昨今、丁寧に作られた一品がどんぶり飯5杯に通じるのかな。2014/05/19