内容説明
江戸城台所人・鮎川惣介は元旦当番を押しつけられ、不平をこぼしながらの帰宅途中、暗闇の向こうから男の断末魔の叫び声が! 殺された男は、なんと倅の小一郎が通う読書手習所の師範、鰍沢露水だった…果して下手人は!? 読者待望の人気シリーズ第五弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うずら
14
包丁人侍事件帖シリーズ第5弾。じんわりと、好きだなぁ~、切ないなぁ~、美味しそうだなぁ~、イラつくなぁ~、面白いなぁ~と感じるシリーズ。タヌキの毛皮で作った着ぐるみを着て、それでバレないだろうと決行しちゃうところが時代の好きなところ(笑)惣介は鼻がいいから、臭くてたまらなかっただろうな^^; 「生涯気持ちを通じ合わせていける友は、何よりありがたいものだ。大勢はいらない。たった一人でいい。その一人さえ、誰もが得られるとは限らないのだ。」という一節が響いた。2014/07/01
あかんべ
6
家では思ったことをうまく言えないお父さんは、現代でも多いだろうが、惣介が小一郎を叱る姿に、ちょっと見直しました。そして自分と同じく、友をもつ大切さを伝えてあげて欲しい。タヌキの毛皮をかぶっての奮闘ぶりは目に浮かんで楽しかった。2014/06/02
小梅さん。
4
☆☆☆☆2015/01/21
勝部守
4
つい、読んでしまう。料理の美味しそうな描写に。2017/10/14
renren
4
しみじみと登場人物が好きになってきました。今っぽいというか、侍もの時代小説にしては女性と子供が強気で、あとわずかで鼻につくくらいなんだけど、惣介が何とも素敵な人格なので読んでる方もすべて許せてしまいます。狸に化けるのはすごかったw お料理もおいしそうでした。この人々にまた会いたいので是非続巻期待。2012/08/23