内容説明
夢を求めて故郷を離れ、ロンドンにやってきたグレースは老舗百貨店でマネージャーを務めるまでになった。ある朝、かのウルフ家の次男ルーカスが突然オフィスに現れて、君と一緒に仕事をすることになった、と不敵にほほえんで言った。百貨店と縁の深いウルフ一族の写真を役員室で見たことがあるが、裕福で幸せそうな彼らは、彼女とはまるで別世界の人々。中でもプレイボーイとして悪名高いルーカスが相手だなんて!噂どおり、彼はさっそく仕事そっちのけで迫ってきて、真面目が取り柄のグレースの神経を逆なでする。なのに、気づけば彼の言動が気にかかり、心はざわめいて……。■〈ウルフたちの肖像〉第2話は、HQロマンスの次世代を担うC・クルーズが執筆。放蕩者の仮面をかぶった次男ルーカスの過去と本心――それを知ったとき、グレースは後戻りできない恋に落ちます。ウルフ家にまつわる秘密も徐々に明らかになってきました。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akiyuki_1717
1
出だしからヒーローに魅力を感じられなくて、それは最後まで続いた…人に期待されないからといって、わざと自分を無能に見せることに何の意味があるのか、本当の自分は違うとヒロインにほのめ介してはいるけれど、序盤のヒロインとのやり取りと読む限り、仮面をかぶっているようには思えなかった。絶世の美男子という設定なので、作中に出てくるシンデレラの王子様にはなれるかもね。2014/10/18
くまた
0
派手な出来事が起こるわけでもなく淡々と話が流れ、ラストも少々盛り上がりに欠けたけどなぜか好印象。主人公もヒーローも傷つくのが嫌で殻に閉じこもって屈折しているけどその気持ちも解らなくもない。また読むかも。2015/04/24