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内容説明
星の子学園――その片隅に放置されたポンコツサニーの視線の向こうに集う子供たち。陽光を浴びながら、彼らは少しずつ、大人の階段を上ったり、立ち止まったり…時には下りたりする。
■園長先生がまだ若い頃――今の「星の子」たちより、ずっと先輩の「星の子」たちが、この園に居た。そして、彼らも一生懸命、生きていた。(第13話)
■園の人気者、まきおさん。しかし、彼も、園の子供たちの背丈ではまだ見えぬ山に前途を阻まれていた。(第14話)
■星の子と家の子――同じ子でも同じではない。同じにはならない。同じでなくてもいい。めぐむにはきい子がいる。みんながいる。(第15話)
■園にテレビ取材が!!永遠と続く日常に入り込んできた非日常が、星の子に、ここではないどこかにある「日常」を思い起こさせる。(第16話)
■純助と笑助が大好きなお母さんのお見舞いに行く。待ち時間は、いつものあそこで遊んでいよう。悲しいことなんか忘れて、遊んでいよう。(第17話)
■春男の悪だくみで養豚場のブタが逃げた!!少し、僕たちに似ているブタが逃げる!!でも、きっとつかまるんだ!!(第18話)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しいたけ
48
「アイツは星の子や、どこへもやらん」園長の欠けた、ちっちゃな指の先。「海までとどけ・・ウチはいやなやつや・・さいあくや」川に流した、めぐむが貰ったちっちゃなカップ。「望みや希望はなくすことができるんだ、ブー太。お前にはわからないだろうな・・」静のつぶやきを聞く、豚のちっちゃな目。ちっちゃなものに、たくさんの切なさが詰まってる。めぐむちゃん、あなたはきっと、すてきな女性になると思う。2016/05/04
Die-Go
47
児童養護施設「星の子学園」で生活する子ども達。彼らにとっての何気ない日常を深い洞察力で描く。卒園生と園長のやり取りはこれぞ、という名シーン。★★★★☆2020/07/15
Die-Go
38
事情があって親元で暮らすことができない子ども達が生活する場「児童養護施設」。その一つ星の子学園での子ども達の悲喜交々を描く。段々と親への期待が諦めとなっていくなかで、子どもは傷ついて行く。親との葛藤だけではなく、近隣の子達との葛藤もあるし、一筋縄ではいかない。★★★★☆2022/04/06
ベル@bell-zou
34
色んな意味で誇り高く譲らない女・きいちゃん。星の子である恥ずかしさと家の子への憧れに揺れるズルい女(と自己嫌悪する)・めぐむ。そしてどっちの気持ちもわかる私はきっと譲らないズルイ女なのだ。このふたりの友情、良いなぁ。表紙、シャウトするきいちゃん、サイコー。13話冒頭カラーページは「かないくん」の世界。モノトーン以外の色の配分が本当に絶妙。2019/12/08
ぐうぐう
21
いつの時代にも、ある境界。大人と子供の、貧乏と裕福の、幸福と不幸の、親のいる子といない子の。残酷なその線引きは、越えることなど不可能な、どうしようもない強固なもののように思える。しかし、子供達が無邪気に放つ大阪弁が、毒と癒しを内包させながら、ほんのいっときだけ、その境界を溶かすのだ。そんな力があるとも知らず、子供達から放たれる大阪弁は、大人をからかい、世界をくすぐり、そして誰かを幸せにしていく。2013/02/03




