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内容説明
星の子学園――その片隅に放置されたポンコツサニー。親と離れて暮らす子どもたちは、そのフロントガラスの向こうに、自分たちの未来を見出そうとして、非力な脚でアクセルを……吹かす。
■「早く園から脱出できるように…」と、毎日のように東京に念を送る春男。その鬱屈した思いを悪戯や万引きで紛らしていたが、そんなある日…。 (第19話)
■演劇部で「青い鳥」を演じる朝子。そこに突然現れた、実の母親。“幸せはどこにある”――朝子と弟のけんじは、それを探し求めて…。(第20話)
■いつも、お母さんから静宛に送られてくるはずの手紙が…届かない。そんな折、静のクラスメートのくみちゃんが静に急接近。幼い男女の心が触れる。(第21話)
■きい子をお母さんが迎えにきた!その“朗報”に揺れる園の子たち。様々な思いを超えて、皆が彼女を送りだした、そのわずか数日後、きい子の姿が…!?(第22話)
■春男を訪ねてきた大人がいる。それは…お父さんっ!!(第23話)
■星の子学園の近隣に住む「しょんべん」。いつも妙なことを呟きながら、急に怒ったりする、不思議なおじさん。ある日、彼の住処がボヤに…!!(24話)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しいたけ
59
静くんに、心寄り添ってくれる女の子があらわれました。「お母さんから、手紙来た?」「ううん。今日も来なかった・・」「きっと来るよ。」 「うん」。届かない手紙。積もっていく小さな裏切り。お母さんへの片想い。心に巣食う諦め。見えない未来。哀しみの風船ははち切れそうだけど、たかはらさんには、笑って欲しかった。笑い合って、夕陽に光を見たかった。強いね、静くんは。大人になったとき、あなたはきっと隣の誰かを笑顔にできる。自分の棘は抜かないままで。2016/05/26
Die-Go
53
児童養護施設「星の子学園」で暮らす子ども達。それぞれに寂しさや悲しみを抱えて生きている。それだけにその生きる姿には輝きが増して見える。★★★★☆2020/07/17
りょうこ
36
4巻です。やっぱり松本大洋の絵が好き。春男の父も登場。事情があって親と一緒に暮らせない子供達に毎回泣きそうになりながらも、たくましさも感じたり。今後の展開はどうなるのか?気になる。みんな幸せな大人になれればいいね。2014/01/30
Die-Go
32
事情があって親元で暮らすことができない子ども達が生活する場「児童養護施設」。その一つである星の子学園での子ども達の悲喜交々を描く。嘘をつくことも自分を保つのに必要なこと。親元に帰れたと思ったのに期待通りではなかった切なさ。父の突然の出現。 全てに大人に振り回される子ども達の姿が悲しく映る。★★★★☆2022/04/08
ベル@bell-zou
30
"星の子"静と、"家の子"高原さん。純粋に思いやる心を思いやり、つく、嘘。手紙は来なかった、というと傷付く自分も守る、嘘。表紙は謎のひと、たろうくん。でも本当は誰よりも何もかもを見透かしているような気もする。2019/12/10