内容説明
「朽縷がいなくなれば、きっと普通になれるよ」「もし私を捨てるなら、なんであのときに捨ててくれなかったんだ」 迷悟が一縷から「四人殺し」の真相を聞き、それを朽縷に知られたことから、三人の関係は決定的に変質してしまっていた。そんな中、迷悟の知らない所で、朽縷に近付く三川と、一縷に近付く菱川一途が状況を加速させる。「相手はあなたを殺す気――」 自分の選択により起きてしまった状況に、苦しみ、思いつめる迷悟。避けられない一縷と朽縷の衝突で、残るものは何か……。森田陽一×saitomが贈る、学園ノワール第4弾! ※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yobata
11
高校卒業したら離れる発言をした迷悟に一縷は両親殺しは朽縷の犯行だと告白し、それ以降双子にどのように付き合っていいかわからなくなり、関係は完全に崩壊する。双子はそれぞれ迷悟と二人になる為、一縷は一途,朽縷は三川と手を組む事に。しかし一途,三川が負傷し直接決着をつける事に。迷悟はそれでも動こうとしなかったが胡桃沢に発破を掛けられついに…。最終巻。迷悟イライラするわ‼なんだあの流され能無しはw少しは考えたりしろ、相手の気持ちになって考えろ、何か行動しろ。そもそもお前が両親を殺害した時に問いたださずにそのままに→2013/08/18
さばかん
11
エピローグの四年後に笑った(笑) 結論:主人公がクズ とにかく主人公がクズだった。 あとはまぁ妥当な展開と結末だった。2013/01/25
さっちゃんでもいいんだ、本当はね
6
始まった頃はどうなるのかなぁと思って追いかけていたけれど、その終わり方でいいんだろうか?尤も罪などというものは、誰かに裁かれなけれはいけない物では無いので構わないと言えば構わないと思うのだけれど、なんだか微妙にシックリ来ない。どうせならあの事件をキッカケにもっと徹底的に壊れた人格が隠されていた、とかって方が個人的にはスッキリしたかなぁ。なんだか当人同士が自己満しておわってしまったという。まぁ恋人同士(ではまだ無いけど)の痴話喧嘩なんて他人から見れば実に些細でくだらない、という事ですかね?(違うか)2013/01/22
椎名光琳
3
とにかく迷悟の優柔不断っぷりが発揮されてたけど、それが人間っぽかった。読んでいて楽しいものではなかったし、結末も納得とは言い難いかな……?でも外伝が出そうな感じがしたから、それは楽しみ2013/03/04
メニー
3
前巻が良くなってきていた兆候があっただけに今巻はまたこれまでの雑な感じに戻っていて残念というのがまず第一。また、何かが起こるということもなくエンターテインメント性にも欠け、本当に終わらせる為だけに書いたというのがありありと見えていますね。本来なら最後の50ページほどあれば十分なところが、無理に200ページに膨らませているものだから久々に読んでいてしんどいと感じた作品かもしれません。そこを面白くするのが大切だと思うのですが、最終巻ではひたすら主人公の優柔不断な思考に付き合わされるのだから辛いところか。2013/02/26