出版社内容情報
目覚めると、世界は虚空に浮かぶ長方形の小島になっていた! しかも人々はみな記憶を失い、なぜこうなったのかはまるでわからない。世界激変の秘密を求め、フォーラーは世界の縁から飛び出し、見渡すかぎりの青空の中を落下してゆく。この下のどこかにあるにちがいない、べつの島々をめざして……ヒューゴー賞作家が放つ傑作SF!
内容説明
目覚めると、世界は虚空に浮かぶ小島になっていた!しかも人びとはみな記憶を失い、なぜこうなったのかも、自分自身が何者なのかもわからない。唯一の手がかりである謎の地図を頼りに、フォーラーは世界の縁から飛び出し、見わたすかぎりの青空の中を落下してゆく。この下にもあるはずの別の島々を、そして世界激変の謎を解く鍵を目指して…ヒューゴー賞作家の傑作冒険SF!
著者等紹介
マッキントッシュ,ウィル[マッキントッシュ,ウィル] [McIntosh,Will]
1962年生まれのアメリカの作家。1990年にジョージア大学で社会心理学の博士号を取得。2003年にクラリオン・ワークショップを卒業。大学で教鞭を執りながら小説を執筆し、短編“Bridesicle”でヒューゴー賞短編部門、アシモフ誌読者賞を受賞。これまでに9本の長編と多数の短編を発表している
茂木健[モギタケシ]
1959年生まれ。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ざるこ
48
目覚めると誰もが記憶をなくしており世界は虚空に浮かぶ小島だった…。否が応にもラピュタを思い出す。荒廃した小島から数日間落下するフォーラーだけど科学的論理は置き去りなのでアニメ調の想像で読み進めると別世界が!そこは現代でロシアがアメリカを攻撃し戦争が始まる。リアルかアニメかと脳内が戸惑ってしまう。でもここからが止まらない。ばらまかれる病原菌、臓器をも複製する機械を開発するピーター。虚空の島と現代がどう交わるのか?フォーラーが落下する先には何が?展開が早い!次々に開かれる新世界にわくわくします!急いで下巻へ…2019/09/17
ヘラジカ
47
表紙につられて。サバイバルSFにしては緊迫感が欠けているものの、シナリオ上そこはあまり重要視していないのかもしれない。浮島を舞台にした物語と世界戦争が進む現代がいついかに交差するか全く予想がつかないだけにとてもワクワクする。想像通りあまりハードなSFじゃなかったのも嬉しい。シンギュラリティは何故このような世界を生んだのか、最下部には何が待ち受けているのか、写真の女性(ストーム)との関係とは……下巻が非常に楽しみだ。2019/08/30
あさうみ
45
え!?何が起こってるの!?とわくわくさせられるSF!2つの世界が交互に語られていくが、一つは破壊された都会で人々は生き残るために他人の命すら狩るサバイバル、逃げ道は落下。もう一つの世界は神経をズタボロにし命を奪うウィルスがアウトブレイク…。どう収束させるのか。このふたつの世界の交わるところを目指して下巻へ。SFも面白いなーーーー!2019/10/02
宇宙猫
20
★★ はじめ記憶を失った人々の生存競争によるディストピアものかと挫折しそうだった。交錯する過去の話は面白かったけど、現在の方は居づらくなって移動してるだけで解説の冒険SFは言い過ぎ。主人公は責任感のないローダンみたいで、独善さが鼻について共感できない。表紙の切り取られた街が「revisions」っぽいと思った。2019/10/28
miroku
18
なんとなく見えてきたが、SFとしての着地点は何処?!2020/03/17