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内容説明
乗客のために働く国鉄職員のプロ魂を描く、味わい深き一話読み切りシリーズ!! 激動の昭和50年代――。国鉄内部に次第に高まる合理化(リストラ)の圧力の中、プロの仕事を追い求める男達は、一段上の闘いを開始する!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hiro
42
この『カレチ』四巻でも、相変わらずパワハラどころか“鉄拳指導”が出てきて、昭和という時代を感じる。萩野カレチが志織といきなり結婚していたのに驚いたが、その上を行く特発車掌堀之内の職権濫用?しての変わり様には驚く。徐々に国鉄の分割民営化に関連した暗い話が多くなるが、先日大阪環状線での運行がなくなったオレンジ色の103系通勤電車が投入されたときの話があって、非常にタイムリーだった。次はいよいよ最終巻。2017/12/14
とびほびこび
20
仕事に対する信念や本質という意味では池井戸作品に通ずるものがあるが、こちらは巻が進むにつれ激動の時代の荒波にのまれそうで読んでいて苦しくとても切ない。合理化と共に失われていく匠の技術と心意気。そんな暗澹たる気持ちの中、堀之内が選択した決断にはとても温かみを感じた。2014/07/09
saga
11
昭和40年代後半のエピソードが第30話でいきなり平成24年に時代が飛んだ。苦情の主がリタイアした荻野カレチとは。彼にはもっと穏やかな老後を過ごしてほしかった。私鉄の重役にならずとも良い。鉄路の傍に居を構え、過ぎ行く列車を優しく見守るような老後に。31話から一つの時代が終わったかのように「昭和50年」のナレーションから始まる。そこには国鉄が抱える問題から配置転換・人員整理を余儀なくされた人間模様が描かれている。堀之内特発車掌の話は読者の意に反するハッピーエンド?! 今後の展開はいかに?2013/01/13
椿
9
郷愁のある雰囲気を楽しみたかったのに。国鉄の合理化などの現実の話が出てきてギスギスし始めてしまい、読むのが苦しかったよ。しかも、いつのまにか荻野さんが、周りから頑固でマイペースで旧式な人、と認識されていて驚いた。2016/06/24
ひねもすのたり
8
時代は国鉄黄金期から分割民営化前夜の昭和50年代へ・・・現場で働く者たちは選択を迫られます。 今までのホノボノ路線と異なりシリアスな展開になってきました。 30話では平成24年の荻野が登場。あの激動の時代をどのようにもがいたのか?かつての同僚からの問いに無言を貫く荻野。その物語は5巻以降で語られるのでしょうか?2012/11/22