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内容説明
本居宣長の大著『古事記伝』──。厖大・多岐にわたるその注解を、全四十四巻すべて読み通す、画期的シリーズの第3巻、いよいよ登場。第3巻は、二十一之巻から三十一之巻まで、すなわち綏靖天皇から仲哀天皇の下巻まで。三輪山伝説、倭建命の西征東征、神功皇后の新羅征討などをあつかう。(講談社選書メチエ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
廃
2
「古事記伝を読む」の第3巻で、いわゆる欠史八代~神宮皇后の新羅(日本書紀では三韓)討伐までの内容を含む。本居宣長の記述態度は引き続き一貫していて、さまざまな資料を併せて解釈する中で「新解釈のストーリを作り上げる」面はある。最も印象的だったのは欠史八代だった。単に架空説有力という“解説記事”では見えないこともある。時代が下がってきたので神話から古代史に移行してきた。第4巻も楽しみである。
ELAT
1
系譜記事は普通に読むだけでは全くおもしろくなかったが、地名と関連付けたり歴史的に見たりすることで多少おもしろくなるものだと気付いた。宣長は読みの感覚も優れているのと同時にこうした細かい検討も怠らないところが、さすがである。2018/03/20