内容説明
童貫率いる宋禁軍が、ついに梁山泊討伐に出動した。開封府では、燕青と侯真が、不穏な動きを見せる青蓮寺の妓館を探っている。梁山泊は楊令を中心に結束を強め、童貫を迎え撃つ準備をかためた。張平は黒騎兵を離れ、新たに編成した青騎兵を率いる。花飛麟軍が、宋禁軍の先鋒・岳飛軍と激突し、史進遊撃隊に入った呼延灼の息子、穆凌は、趙安の首を狙って疾駆する。楊令伝、白熱の第七巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
277
焦らしに焦らして期待値を高めた対童貫戦。方臘戦の沸点が凄まじく高かったので、いささか心配。この巻は、笛に関するエピソードが、印象的。張平に馬麟、そして燕青の間で交わされる、笛に関する何気ないやり取りが妙に余韻を残す。それが、呉用の変化や、梁山泊古参連中の、懐古的な会話の合間に上手く配置され、ゆったりと機運が高められ、穆凌と趙安がさりげなくクローズアップされてきたかと思ったら、戦場でいきなりの衝撃的な幕切れがあり、心拍が上がった。親子のバトン渡しの描きかたとしては見事。高俅の末路もある意味見どころ。2022/01/23
しんごろ
187
ついに宋禁軍と決戦!探り合い、意表を突く、奇をてらう、大胆、そんな感じの闘いだが、ものすごい緊張感を加えて、激しい闘いにページをめくる手が止まらない。呼延灼と穆凌の親子の絆に涙。ただただ涙。そして、呉用が何か弾け、楊令は何ともいえない感情をむき出し、まだまだ漢としての成長を感じる。それにしても、闘いが始まったばかりなのに、この激しさはなんなんだ。次巻が気になってしょうがない。2018/08/30
財布にジャック
66
前半は朝の通勤電車で読み、後半を忘年会が終わった後、帰りの電車で読んだのが大きな間違いでした。戦いが始まり「梁山泊~!頑張れ~っ!」と応援しながらハイテンションで読んでいたのに、最後の最後に酔いがすっかりさめてしまいました。解っていたはずなのに、北方さんの演出に、またまた泣かされてしまいました。命を賭けてのドラマがまた一つここに…どう生きるかも大切ですが、どう死ぬかがいかに大切なのか、考えさせられました。2011/12/24
Kircheis
63
★★★★★ ついに梁山泊と禁軍の総力戦がスタート。 そんな中、あの呼延灼が逝く。 その最後は「水滸伝」の楊志や雷横と並ぶカッコ良さ。 やっぱいいね。2018/04/07
ポチ
55
遂に童貫との戦いが始まった。息詰まる攻防と心理戦。楊令の目の覚める様な采配。そんな中、嬉しい事と悲しく辛い出来事が。呼延灼、貴方は本物の漢だ。2020/08/08
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