内容説明
戦火から生き延びた呉用は、梁山泊の生き残りを組織しつつ、南方で勢力を増し叛乱を企図する方臘の配下に偽名を使って潜入する。少年・岳飛は山賊掃討戦のさなか、童貫元帥と出会う。幻王を名乗る楊令は、公孫勝、武松、燕青らの懇願によって、ついに女真の地より戻って、呉用と対面する。そして、宋国打倒はするが、建国の意思はなし、と言明。旧梁山泊と楊令の戦略、考え方の違いが浮き彫りとなる。その間に宋金同盟による遼への侵略と、方臘の蜂起の時期が刻々とせまっていた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
274
梁山泊次世代や、呂牛の息子呂英等々、新キャラ登場や、その成長が描かれ続け、先への期待がぐんぐん高まる。それに加えて方臘の存在が大きく、対宋禁軍というシンプルな構図を脱却し始める。これでこそ続編。方臘のもとに潜入するのが呉用というのがまたいい。嫌われ者ポジションから一気に脱却し輝きそう。しかし、前巻で感じた懸念が的中したのか、肝心の楊令に魅力がないのが気になる。武松の右手を一瞬で切り落としたり、そろそろ強さのインフレも起きている。代わりといってはなんだが、次期主役の岳飛が登場し良いインパクトを残している。2022/01/07
しんごろ
185
新たな梁山泊の形が現れてきたぞ!方臘、とんでもない器の持ち主!呉用が大活躍の予感!武松は、ホントに吹っ切れたのか…。新たな世代の台頭あり!岳飛も登場!そして楊令が遂に…!まだまだ序章!熱き漢達の戦いのための土台作りにすぎぬ!次作は方臘に注目!2018/04/05
Kircheis
77
★★★★☆ 楊令が性格変わっちゃってるけど、とりあえず梁山新生梁山泊の頭領になってくれた。 そして岳飛や方臘といった歴史上の人物も登場。 ワクワクしてくる。2018/04/02
扉のこちら側
75
初読。2014年11冊め。武松が拳から解放される。岳飛登場。楊令が梁山泊と合流。2014/01/11
アルピニア
70
梁山泊の陥落後、分散し残党狩りから逃れて流浪の日々を送ってきた同志たち。その中で楊令をはじめ、武松、呉用、猛康などそれぞれが考えたことや湧いてきた思いがじわじわと伝わってくるような描写に胸が熱くなる。特に馬麟の「子午山がある。それを思うことで、俺は五年の流浪に耐えていられたよ。」にはホロリとした。李富、李師師の方向も見えてきて聞煥章との違いも明らかになってきた。方臘というダークホースの登場でいよいよ戦いの機運が高まる。新たな塞の地で楊令を迎えた志士たちの高揚が嬉しい。あの重要人物がここで登場するとは驚き。2020/06/20
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