内容説明
池田名誉会長が教学部の俊英と縦横に語らいながら、日蓮大聖人の仏法の奥底に迫りつつ、法華経の全体像、二十八品それぞれの意義、経文が示している元意など、“人類の教典”の真髄を明かす労作業が重ねられている。幸福を指し示す希望の光――法華経。大乗仏教の魂である法華経の哲理を人間・教育・社会に即してダイナミックに展開。上巻には序論と法華経28品のうち序品(第1章)から見宝塔品(第11章)までを収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ロビン
13
「諸経の王」と言われる法華経について、池田創価学会名誉会長と、創価学会の斎藤教学部長、遠藤・須田副教学部長(いずれも当時)が座談会形式で解説されたもの。「序品」から重要な「方便品」を経て「譬喩品」「授記品」などと続き、「見宝塔品」で上巻は終わっている。法華経は万人に「仏性」があると説き、他経では成仏できないとされた二乗(学者や知識人など)も女性も悪人も成仏することができる万人に開かれた法である。一人の人間の生命をかけがえのない宝と見て、人間を手段化するものと永遠に闘っていく法華経の行者の尊さを思う。2022/02/07
ロビン
8
池田先生と教学部長たちによる「法華経」対話式の講義。法華経寿量品の文底に秘沈されていた南無妙法蓮華経、そして一念三千の法理は、「自分一人何をしてもどうにもならない」という無力感、諦念、冷笑を打破り「自分が全てを変えていく」との確信と行動を生みだしていく。「一人の人間における偉大なる人間革命は、やがて一国の宿命の転換をも成し遂げ、さらに全人類の宿命の転換をも可能にする」―池田先生が小説『人間革命』で書かれたとおりだ。日々目の前で苦しむ一人のために尽くし、わが境涯を高め、現実変革を果たし行くひとりでありたい。2025/09/18
ヤドンの井戸
3
「法師」(ほっし)には二通りの読み方があるという箇所が印象に残った。即ち、「法を師とする」と「師となって法を弘むる」の2つ。言い換えると、前者はインプットの側面、後者はアウトプットの側面と言える。2022/02/13
おはぎ
1
p300宇宙の根源の法を、その宇宙の一部である人間の小さな頭でつかむことはできません。その法が自身の生命に顕になるように心身を整える以外にないのです。 p333すべての人間は、全宇宙と一体です。全宇宙のあらゆる営みが一人の人間の独自性をなりたたせている。言い換えれば1人1人の人間は大宇宙を独自の仕方で映し出す小宇宙です。個人は本来全人なのです。だから1人がかけがえのない存在なのです。2025/05/07
こうきち
1
10年ぶりに再読。<政治も経済も環境の問題も、すべて自分の手の届かないところで決定され、動かされている。自分一人が何かしたところで、大きな機構の前に何ができようか この「無力感」が、さらに事態を悪化させる悪循環をもたらしている>2024/08/16
-
- 電子書籍
- Comic REX (コミック レック…
-
- 電子書籍
- FEEL SO BAD ジュールコミッ…
-
- 電子書籍
- BICYCLE21 2017年8月号 …
-
- 電子書籍
- デジキャパ!2013年6月号
-
- 電子書籍
- ダイヤのA(34)