角川文庫<br> 日本怪魚伝

個数:1
紙書籍版価格
¥607
  • 電子書籍
  • Reader
  • 特価

角川文庫
日本怪魚伝

  • 著者名:柴田哲孝
  • 価格 ¥484(本体¥440)
  • 特価 ¥242(本体¥220)
  • KADOKAWA(2013/09発売)
  • ポイント 2pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784043943074

ファイル: /

内容説明

幻の魚・アカメとの苦闘を描く「四万十川の伝説」、幕府が追い求めた巨鯉についての昔話をめぐる「継嗣の鐘」――。多くの釣り人が夢見る伝説の魚への憧憬と、自然への芯の通った視線に溢れる珠玉の一二編。
※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部と解説が未収録となっています。あらかじめご了承ください。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

66
伝説や言い伝えも混じえて怪魚と呼ばれる魚の小説。ノンフイクションかと思っていたらそうでもないようだ。開高健氏をかなり意識した内容になっている。アカメ・ビワコオオナマズ・リュウグウノツカイ・ニッコウイワナ・タキタロウ・オオウナギ・クエ・オオクチバス・レイクトラウト・アオウオ・コイ・イトウ。漁師とビワコオオナマズの話、少年と黒鯉と呼ばれるアオウオの話、釣り人とクエの話が気に入った。読んでいるうちに昔読んでいた「釣りキチ三平」を思い出し、また読みたくなった。 2016/08/01

鬼山とんぼ

7
私は著者と同い年で競馬と釣りに熱中していたことも似ている。印旛沼や利根川は地元だし若い頃は開高健を愛読した。本作は94年頃の月刊誌連載。有賀雄二郎は当時一作だけ書いていた小説の主人公で後に怪動物シリーズにも登場する。伝説、回想、実録、創作とりどりだがそれぞれ味があり、素直な文体で一気に読めた。心が温まる話が多かったと思う。自然も大事だし、暮らしも大事。時々自然の中で行動し、その恵みに感謝する心を持つことが、ふやけた人生に軽く活を入れて、充実させてくれる。題材は魚だが、私は誠実に生きる人間賛歌だと感じた。2023/03/15

シロー

6
近作は女性描写が際立つ柴田さんだが、元々はUMAシリーズで脚光を浴びただけあって魚の描写は生々しい迫力に満ちている。環境問題と人間の愚かさを交互に取り上げて、愚かな人間が環境を破壊すると読ませる構成も巧み。UMAシリーズの主役コンビが登場する二編は既読者には嬉しい。ps角川文庫のフォーマットは何とかならないものか。文字サイズは創元推理社よりは大きいものの、行間が狭くてルビが入ると殆どベタ組状態で読み辛いことこの上ない。好きな作家の作品が角川だとうんざりするし、興味を惹かれた著作も角川だと読まないレベル。2016/04/18

Koji

5
釣りの話。不思議な感じのする短編集。2015/11/09

yamakujira

5
アカメ、ビワコオオナマズ、リュウグウノツカイなど、怪魚として取り上げた魚を題材にした12話の短編集。それぞれの魚種を解説する本だと思って手に取ったら、裏切られた。エッセイ風だったり、時代小説風だったり、民話風だったり、それぞれに虚実ないまぜになった物語で、予想外におもしろかった。魚を主題として、こんなに豊かにつむがれる読み物に出会えて、なんだか得した気分になれた。 (★★★★☆)2013/09/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/535231
  • ご注意事項