内容説明
沼里を横切る東海道で見つかったのは、旅姿の死骸だった。二つある。胸の刺し傷から、どうやら手慣れた者の仕業らしい。二人が江戸から近江への旅路で殺されたことは、道中手形で明らかになったが、目当てが分からなかった。財布や巾着の類を失っているため、金欲しさの疑いが濃いものの、それも上辺だけかもしれないのだ。どうにも探索が進まぬ新兵衛は、ようやく糸口を掴みかけたが……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kazukitti
1
沼里の藩主どうにかされすぎだろw 暗殺されるわ拉致られるわ、改易にならなのが不思議だっつの。前巻と大体同じ構成で、ちょっとした町内の殺人事件を辿っていくと、過去の類似事件から藩を揺るがす大事件に繋がっていくという感じなんだけど、今巻はちょっと印象が和らいだかな。中間の源治やお松との会話なんかのキャラ描写がこなれてきたってのと、あとやっぱ新兵衛のラブ話が出てきたのが大きいか。結構ハードな印象だったんだけど、このまま他のシリーズなんかと印象は重なるのかしら。つか口入れ屋用心棒シリーズとの重なりのが気になるなw2014/09/07




