内容説明
互いに想い合う新兵衛と智穂。だが、娘の幸せを望む牛島兵衛は、婚姻の申し出を拒む。腕利きの同心であるがゆえ、いつか凶刃に命を落とすだろうと。ふたりの間が縮まらぬ中、何事か相談があったのか、旧知のお友美が奉行所まで訪ねて来たという。胸騒ぎのする新兵衛は、急ぎ家まで足を運んだが、姿が見えない……。行方知れずになって半月後、殺されたお友美の死骸が浮島沼で見つかり--。時代活劇、感動の最終巻。
感想・レビュー
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kazukitti
1
今巻は事件が小ぶり。今までは沼里藩主に絡むあれやこれやだったけど、今巻は町の同心が扱う普通の殺人事件。とはいえ、全くの他人でなく、主人公の知人の失踪からスタートするんで、緊迫感はあるはずなんだけど、てめぇの女との関係が巧く行ってない所為か、気もそぞろな感じが無きにしも非ずw 最終的には事件も解決、同時に面倒臭くなりそうな人間関係もCO出来て、更にはようやく正式な婚約関係になれて大団円てはなってるけど、本人のダイハードっぷりはともかく、ストーリー進行上でのキャラ整理が杜撰な気はするかなw2014/09/19