内容説明
大工の林吉が煮売り酒屋で、左頬に大きな傷があり、右の眉が半分しかない男ともめた挙げ句に刺し殺された。すでに人相書が自身番に配られたが、今のところ、それらしい男は浮かんでいない--。ある夜、探索を終えた帰途に不意打ちを喰らい、あやうく危地を脱した新兵衛は、以来、しばしば襲われるはめに。ただの怨恨か、殺しに絡んだ奸計か? 想いを寄せる智穂の身にも、よからぬ気配が。長篇時代活劇、シリーズ第三弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山内正
3
沼里藩で大工が殺された 黒塀を歩く新兵衛はいきなり斬りつけられた 刀を抜く間もない二間ほど転がりやっと立ち刀を抜き上からの太刀を止めた 何度かの攻撃を躱すと 後から足音がして やがて男は逃げた。誰が何の目的で襲うのか それ以後!何度も襲われるが 何故なのか解らずにいると やがて次期藩主を巡る争いに 陰で家老が指図してるらしい 新兵衛は襲う者達の襲撃が来ると 藩の外れに誘う。2018/05/05
kazukitti
2
沼里藩主狙われ過ぎw 主人公の新兵衛も大概アレだけど、藩主も大変だなw 新兵衛活躍させるために毎回(最初は死んだしw)偉い目にあってるなー。でも、前巻あたりで新兵衛のラブ話にもポイントが置かれ始めてるんで、ハードさはあんましなくなったかな。毎回ダイハード新兵衛ではあるんだけど、TVドラマ的な予定調和になった感があってドキドキはしなくなったんだよね。それはそれで時代劇的様式美として受け取れるとしても、その分毎回悪運強くとかでなく、切り抜け方をもう少し工夫して欲しい気はする。2014/09/18
あかんべ
2
今回も何度も危ない目に会うが、その度合いはだんだんヒートアップしてくるみたい。敵もつめが甘いと思うけど、新兵衛も真剣で一刀両断としないで、刃引きを使う所がどこか甘いねえ。その甘さがイイんだけど、命を大切に。2011/11/28
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