内容説明
ボスポラス帝国による圧倒的な軍事力による包囲網。 知将と謳われたジェラルドにも勝つ術のない戦い。 だが、絶体絶命の状況下、エレオノーラは自らの知力と存在を賭けて、立ち上がった──。 銀河の命運を決する最後の戦いの結末は……。執筆開始から約十年を経て辿りついた、あまりにも感動的なラストシーン。大人気スペースオペラ、ついに最終巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
林田力
14
独裁者であるが、経済をコントロールしようとしない点は新しい。市場は相互信頼で成り立っている。相互信頼に泥を塗ったものが一回きりの不当な利益を得ることによって市場は疑心暗鬼に陥り、萎縮する。これはマンションだまし売りにも当てはまる(林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』)。 2021/11/26
Humbaba
7
世間の評価が必ずしも実像を示している場合ばかりではない。事実を基にしていたとしても、なぜそれを行ったのか、また、行わなければどうなっていたのかまで考えてくれるとは限らず、また、それに対して反論することも難しい。すべての人に理解してもらうなど不可能だが、だからこそ身近な人には知ってもらえるように動くことが大切になる。2016/04/25
*こころ*
3
★★★★☆ 2010年発行。 積読本…といっても購入日は今年(2017年)だから半年間くらいかな。 書店で買うのが好きなんだけどなかなか見つからず通販で。 読み始めたきっかけは最初の数巻を田中芳樹ファンの知人から借りたこと。 読み始めたら最後まで読みきりたいクソ真面目なA型性格w 途中、「あんま面白くないかも…」とか思ったこともあったけど。 これまた途中から面白くなってきた。 という不思議な作品。 宇宙空間規模の親子喧嘩な話かと思いきや…金融経済SF!? またいつか再読してもいいかな。うん。2017/12/22
御伽
3
あああん…もうちょっと…ベタすぎるよ最後2011/02/24
chie
3
最後に主要キャラたちがこうも一気に逝ってしまうとは・・・。スペースオペラ風ではあるけれど実際は経済のことを中心に据えている話なので、ノーラやセルベッジアの宇宙を見通せる力(?)の部分だけ物語から乖離してしまっている。最後にベアトリーチェが唐突に強くなりすぎていてビックリ…10巻掛けて強調していって欲しかったな。田中さん原作だから分ってはいるけど主人公がだれだか分らなく終了(苦笑)2011/01/24