内容説明
幾世代もの間、深宇宙に潜んで〈禁断の技術〉を保持してきた〈船団〉。だがボスポラス帝国の銀河宇宙制覇が目前に迫る今、その命運は風前の灯と思われた。〈船団〉が助力を求めたのは、オルヴィエート。国家の最高実力者として、エレオノーラは決断を迫られる。対決か、恭順か。ジェラルドとエレオノーラ、兄妹がともに心を決めたとき、ボスポラス帝国大宰相ケマル・エヴヂミクは自ら大軍を率いてオルヴィエートに侵攻した。圧倒的な戦力差のなか、兄妹の選択は…!?大人気スペースオペラ、最高潮の第9巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Humbaba
5
一つの価値観でまとまった集団は強い。しかし、多様性がないということは環境が変化した時への対応力が低くなるというデメリットを内包している。環境に適応できないものは滅べば良い、それこそが自然の摂理であるというのは事実ではあるが、他者がそれを強制して良いものでもないだろう。2016/04/25
Humbaba
4
たとえ国を守るためであっても,やって良いことと行けないことという一線がある.国を守れるとしても.それ以上に多くの人を不幸にするとしたら,それを行った自分を許すことができない.そのため,抵抗するうえで最も効果的な手段をあえて放棄する.2010/06/22
ミカ
3
首の皮一枚でつながってるってこういう事を指すの?(違うかw) 今後が気になるのと、なんか銀英伝に似てきたのと(ヤン的な意味でw)、ジェラルドお兄様達のご関係が気になる。・・・というか、あの口絵!!2010/04/21
永山祐介
3
物語はクライマックスに入り、大規模艦隊戦の攻防は楽しいんだけど、エレオノーラがただの弱い女になっちゃった感があってちょっと残念。あと、少数派を残す為の闘いという構図が、銀河英雄伝説の最終盤と同じ気がしてちょっとなー。とはいえ、続き楽しみにしてますが。2010/04/19
真水
2
ラストに向かって収束中。しかしベアトと兄さんホント何時の間に…。2011/05/21