内容説明
さらりと驚くような都市伝説を語る女。芸能界との繋がりを自慢する主婦。人を殺しかけた体験を語る男。雑誌に殺人事件をタレこむ女。凄絶な不良少女と友達だと吹聴するお嬢様。過去をなかったものにする風俗嬢。だますつもりのない簡単なホラを吹く女……。人が嘘をつく背景には、どんな心の闇があるのか。著者の身の回りに実在する話を元に、現代人の虚実を暴き出す、書き下ろし百物語、大好評シリーズ第2弾!
目次
子ども好きのおじちゃん
異臭を放つ小屋
露骨な焼きもち
奇妙な親子関係
都市伝説を語る女
嘘をつかれたときの周囲の反応
引っかかる嘘
持ち込みネタ
吹聴
おばあちゃんの怖い話〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
89
発行順に読んでいたつもりだったけど前回の「悪夢」よりこちらの「虚実」の方が先だった。そもそもこのシリーズは発行順に読むことにほとんど意味がないから大勢に影響はない。というか約400話読んだらもうだいぶ飽きてきて恐怖は感じなくなってきた。潮時か?2016/03/29
坂城 弥生
50
悪意があるものも、ないものもごちゃ混ぜになって「嘘」がテーマの話が多かった。身近にいてもおかしくない感じが相変わらず怖い。2021/01/25
すしな
44
071-24.岩井さんの怪談2作目です。岩井さんも霊感がないそうですが、不思議な体験はされているということで、この本の内容は全部実際に体験理たり直接聞いた話なのだそうです。いつくかの話で人を殺したであろうという人が出てくるのですが、ホステスの楽屋裏で繰り広げられる会話から、日常にの中に潜む狂気が醸し出される感じが怖かったです。また人を騙す人もたくさん出てきて、嘘をつくんじゃなく騙すという行為のバリエーションの多さに驚かされました。霊感はないとのことですが何かしらの●感はありそですよね。2024/07/25
メタボン
35
☆☆★ 霊的な話よりも「変な人」「ちょっと危ない人」の話が多い。それにしても良くこんな変な体験話を集めたものだ。この人の頭の中は、エロいことと、変なことばっかりで詰まっているのかな。なかなか希有な作家。2017/05/16
pulpo8
25
シリーズ第2弾。「自殺した女優志望」「視聴者が聞いた怪音」「雑木林の首吊り死体」に安心感と満足感を覚えるあたり、私はやっぱりオーソドックスな怪談が好きなのかもしれない。いや、嘘つきだらけの本書の中で、たまにそういう話が出て来るから一種の清涼剤になっているのかな。でも実は一番強烈で印象に残ったのは「子煩悩パパ」。男の見たくない部分を見せられたような勘違いの仕方に慄然。ここまでの事態にはならないにしても、実は思うこと自体はありふれていそうで怖すぎる。「屋台店主の白い手」岩井さんは小説家なんだなぁ。郷愁を誘う。2016/07/29
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