角川ホラー文庫<br> 現代百物語 妄執

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角川ホラー文庫
現代百物語 妄執

  • 著者名:岩井志麻子【著者】
  • 価格 ¥572(本体¥520)
  • KADOKAWA(2015/06発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041030172

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内容説明

どう考えても腑に落ちない、霊とも人間の仕業とも解釈できない出来事から、人間の強烈な悪意や狂気まで。平穏な日常を不安に陥れる99話を収録。知ってしまったことを後悔する、これが現代の怪異譚。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

56
実話怪談集。ホントこの人の実話怪談って、独特の地位を占めているな。他の実話怪談みたいに怪異が直接顕現するってわけじゃないのに、読んだ後妙に心にもやもやしたものが残るというか。人間も生霊も幽霊も全て同じ地平で語られていて、そのどれもがどこかにせせこましい部分が見てとれるのが何とも言えない。怪談というより、人生の断面を切り取って見せられているような心地さえする。人生ってせせこましい事の連続で、そんなだからこそ斯様な奇矯な行動がいつまでも記憶に残るのであるかなあ。あ、「あの女」も一応出てはおります。2015/06/24

坂城 弥生

48
縁があるんだかないんだかよくわからない巡り合わせの話が今回は多かったかな。そもそも私自身が人間の縁は不思議な物だとは思っている人なので、余計に不思議としか言いようがない話が印象に残った。2021/02/23

澤水月

27
本が倍くらいの厚さに…イイ! 素晴らしい! と思った話、頁角を三角折りしてたら。ああ、作家だ…と改めて底力実感、夢十夜や冥途級に悪夢のようで蠱惑的な話ばかり。実際にあった事件が元の奇妙な話が大好物で、今巻は特に多いような…勝手な推測だがここの所、ホラー怪談畑で実録殺人も書き語りも軽妙な某作家と共演機会が何度か続いたエッセンスが上手〜く取り込まれ著者色に染まっている気が(真似になりがちな人物なのに違うのがさすが)。語ると下品なのに書くと艶になるのには感服。シリーズで一番好きかも。あの女前面でないのも⚪︎2015/06/22

ラルル

24
安定の現代百物語シリーズ。ですが、今回いつもに増して面白かったように思うのは気のせいでしょうか(笑) 人間と異界の入り混じった「怖い」がテーマですが、今回は異界率が若干高かったようにも思います。2015/07/23

pulpo8

21
シリーズ第7弾。「第八話 気配」これ好きだなぁ。閉まっている方にゾクッ。「第三十八話 名前の由来」興味深かった。「第四十九話 符号」こういうどこかで誰と誰が繋がっていたっていうのが多いので、岩井さんが話を調整しているんだなと感じるようになった。そういう作り物感があっても面白いし怒りも湧かないのだから、小説家だな~と何度目か分からないが思う。「第五十一話 住みたくない家」SFっぽくお気に入り。「第六十三話 カード泥棒」怖い。「第六十八話 なりすまし」笑ってしまった。岩井さんがちょっと可愛く見えた(笑)。2017/09/06

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