雪の追憶 フェンネル大陸 真勇伝3

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雪の追憶 フェンネル大陸 真勇伝3

  • 著者名:高里椎奈【著】
  • 価格 ¥913(本体¥830)
  • 講談社(2015/04発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061826618

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内容説明

英雄の弟を捜す、親友サチが消えた。そして人は口々に言う、英雄などいないと。彼は少女フェンに嘘をついていたのか?深い絶望に襲われるフェン――。それでもサチに会いたい、真実を知りたい、一途な思いが新たな旅へと駆り立てるが、北国トルリオンで事件に巻き込まれてしまう! 高里椎奈の感動ファンタジー!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

秋製 

32
シリーズ物、ファンタジー。 今回の話は、サチがらみの話がメインだった。フェンは相変わらず面倒に頭を突っ込み、テオは諦め半分で手を貸していた。サチの本名が明らかになり、彼が長らく続けていた旅は、本当の意味で終わりを告げたのだ。彼の旅自体は続いているが、もうその意味は大きく変わっている。2013/05/17

藤月はな(灯れ松明の火)

17
謎めいたサチの過去の遣る瀬無さに胸が痛くなります。身に余る栄誉と周りからの期待の重圧は個を捻じ曲げられ、身を引き裂かれるほど痛みへとなるのは生きていて誰もが感じる生きづらさだと思います。そして自分が望むことを行い、その人の意志を尊重していなかったと気づく絶望も。しかし、与えられた救いが一時の光になるが過ちを繰り返すことはそれよりももっと辛いということを知っているフェンがサチに叫んだ言葉が胸に焼き付きました。2011/09/14

お~い

12
前の本読んだあと、残念感が漂って期待せずに読んだのですが、いや、面白かったです(笑)。 今回はサチのお話。サチの本名とか国を出た理由とか弟の話とかが分かる本です。 サチが弟に取った行動はそうなるんだろうなという感じ。国は国のために個人を束縛する、そういう世界はいやですよね。 救われる部分もたくさんありましたが、寂しい部分が多かったですね。 ラストのサチの銀の部分は、フェンについていく口実だよなぁと思ってしまった♪ 話から推測すると、サチは30超えのような気もするのですが…2014/06/15

呉藍

10
「フェンに助けられた」という人々はいままでもたくさんいて、その人たちの心理描写もあった。けれどこれまでの長い旅路の末に、こういう恥ずかしいような『勇者は側にいた』という考え方、サチが言うと感慨もひとしお。許されないまま、罪は背負ったまま、けれどサチは誰かを幸せに出来るし、自分も幸せになる資格はあるって気付いてくれてよかった。2011/08/31

絳楸蘭

9
サチの過去がどんなものであってもサチはサチ。いつでも笑っていられるって結構辛いのに、笑うサチ。サチがいるから今のフェンがある。だから、もう少しだけフェンと共にいてほしい。2012/09/30

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