内容説明
同僚の勤務態度を諫言したことが裏目に出て、定町廻りから番方若同心へ格下げになった矢車京太郎。当番方与力・栗原平之助の下で務めることになるのだが、この平之助は陰では「うつけ与力」と仇名され、与力仲間からも役立たずと評判の男だった…
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
文句有蔵
4
あんまり記憶喪失ばっかり出てくるので、「金輪際この作家とは絶縁する!」と言った舌の根も乾かない内に、手持ちの本が無くなったが故にとはいえ、大人買いした中の未読に手を伸ばしたのだが、結果は「よかった」。佐藤雅美の「居眠り紋蔵シリーズ」のまんまパクリ。与力であることと、陰の実力者というところがオリジナルか(笑)紋蔵のパチモンと承知して読むなら楽しめるだろう。紋蔵は人物の魅力を読ませる物語だというのが私の評価だが、こちらは捕物帖といえるかもしれぬ。記憶喪失が出てきて今度こそ愛想を尽かす、歪んだ楽しみもある。2015/01/17
沼田のに
0
坂岡真の「うぽっぽ同心」は現在進行形の強力うぽっぽ。こちらはうつけ卒業のやりて「うつけ与力」。どっちかといえばこちらが好ましい。6/102013/10/09
M2
0
面白かった。主人公の設定はありがちだけど、息子と娘がいい。2011/05/24
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- 和書
- 統合失調症犯罪研究